GABRIELA COLL GARMENTS の19AWは、黒。 SSの白から対極にあるこの色はブランドを象徴する色でもございます。 新たなコンセプトとともに馴染みある黒で塗りかえられた新記録的な。 今シーズンも巨匠Loro Piana先生とのコラボレーションやレザーなんかも素晴らしいのですが、 書くのはこちらのライナーシリーズについて。 わかりづらいので。 いや全然放っちゃってるんですが。 言葉なんていらないさ、フィーリンフィーリン この何もなさ。 何もないことに意味がある。 ボトム2型はロール一周要するに2枚重ねです。 裏と表が一枚続きのパターンになってて接合は上でも下でもなく、裏地側の裾上10cm。 この服には裏も表もなくて、裏は裏地だし表も裏地だ。 まさに表裏一体。 これって結構ストイック。ガブさんらしいなと思う。 前回SSのコート型のシャツとして着るか、シャツでできたコートとして着るかみたいな。 視点の妙みたいなものを今回もまた問うてくる。 フィーリン(感じましょ)って言ったけど、シンキン(考えましょ) かもしれない。 裏地(ライナー)ということでもちろんポケットもなければベルトループもない。ただの黒。 よい、これが正解です。 少々着づらいが概念を着ると思えばどってことないです。 着てみた。 パンツ 腰履き新鮮。がぶさんローライズは多かったですが腰まで落としてルーズに履くスタイルはあまりなかったような。 スカート 何もないことで“間”として利用する。 一枚でそのままで、着れる人は着てほしい。 テクニックがいりそうですが、この挑発は臨ところです。 この作られた無機質を如何に有機的に装うか。 考える、Thinking, thinking, thinking.