中目黒は当然のように桜が咲いて、当然のように人が溢れる。 どっちも止められない。 下は賑やかですが5階はいつも通り。こんな場所でやっているデメリットはありがたいことにひとつもない。悲しいと言うべきか。 そんなことはどうてもいい。 LUNA DEL PINALがやってきたんだから。 言いたいことも言うべきこともたくさんあるのだけど、そんなことしてたらいつまで経ってもこの一話が完結しない。 でも書きたい。これが自分の責任だから。 20AWはスキップしてこの21SSに全力を投入したGabrielaとCorina コロナもあったりいろいろあって、現在はGabrielaはロンドン、Corinaはグアテマラ、別々の場所にいる。 別々の場所で2人によって生み出されたデザインは、全てCorinaのいるグアテマラで形になる。 この21SSで、彼女たちはLUNA DEL PINALの“NEWNESS”のかたちに真剣に向き合いました。 ブランドを始めた初期のディレクションから徐々に変化を続けながら、今回このシーズンは彼女たちの中で重要な転換点となったようです。 前を見ている。これまでの歩みを振り返る隙は捨ててでも。 私はそれを、当然ながら尊敬し、尊重します。 2人のストイックで真摯的な考え方、行動に、私はいつだってYESと言いたいし理解できる自分、店でありたい。 そんな熱い気持ちを持っています。だから、ちゃんと伝えたいのだけれど、やっぱりモノが語る言葉には敵わなくて。 だから見て欲しい、いつも同じです。 服の表情、触れた肌触り、匂い。 これまでもそうしてきたように、GabrielaとCorinaはまず、服を形成する生地を生み出します。 この21SSプロジェクトをスタートする前、2020年の初旬、世界がロックダウンを迎える直前に2人はインドへと旅に出ました。 完全なるカントリーサイド、逃亡者のように何もない地で過ごした時間をこのコレクションへ投影した。 インドでの経験をグアテマラのクラフトマンコミュニティへと持ち帰り、昨年のクライシスの中で新たに興した支援プロジェクトを通し、ブランドの「今ある発想」をもってこのコレクションが成り立っていることをまず、知ってください。 これまでの