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Showing posts from November, 2021

#111. GABRIELE SKUCAS

  -My sweet girl.- “親愛なる私のかわいいあなたへ。 感謝の心を忘れないで控えめにね、あとあまり大きな声ではしゃいじゃダメよ。” Gabrieleはよくチューリップを描く。 柄にもなく花言葉を調べてみたら、チューリップの花言葉は「思いやり」でした。 真っ白なキャンバスにチューリップを描くとしたら、どこまでも愛おしいあの娘を想うとき、それは迷わずピンクなんだろう。 半分は優しさ。 -Rain rain go away- “私の素敵なドレスに雨を落とすのはやめてちょうだい”と困り顔のお嬢さん。 お天気雨かな。お天気雨っていい。 思いがけない雨雫に嬉々としてグラスが揺れる。 空と草原。子供の絵のようにどこまでもベタ塗りな青と緑がなぜこんなにも凛々しいのだよ。 -Gabriele on Gabriele- 大好きなこの一枚の写真。それからは、Gabrieleカラーと私の中に刻まれている。だから外せるわけがない。 GABRIELE SKUCASと通った道をもう一回歩いてみた、というお話。

#110. Isa Boulder

  Isa Boulderについて。 新しいシーズンの発表が毎回楽しみなのと恐いのと。 何を掲げてくるのか。その意図を、中核みたいなのを自分は捉えられるのか。間違いなくモードだからな。 そうは言っても100%ブランドのスタイルを鵜呑みにすることは自分にはできない。それはどのブランドも同じだけど。 何を買うか、の前に、そのコレクションでデザイナーがいちばん何をやりたいかをまず知りたいと常に思っております。 そのいちばんが自分に沿うものであると最高というか楽なのですが、それはそう多くはない、残念ながら。 でも沿いすぎるとどこの店も同じになる、そんなのはつまらないから違っていい。 同じものでも店によってそれが在る意味が異なる。あと一票の格差的なとこもある。 何が言いたいかというと、ここに在るIsa Boulderは、ブランドの意思を汲みつつCasimir Pulaskiday.の解釈で利用させていただき、同じものでも違うということです。 はあ、なんてわかりやすいんだ。 書いといてアレだけどそんなの当たり前だった。当たり前のことを偉そうに書いた。 自分はIsaさんの服は美しく着ることよりも新しく着たい。Isaさんのニットピースが起爆剤となって生温い自分の習慣とバランスを壊してくれる。 Isa Boulderのコレクションからは、女性らしさ美しさの中に、実験的でアナーキーな、どことなくケミカルな匂いが微かに(確実に)する。 自分はどちらかというとその辺に興味がある。 違和感とか、異物感とか。可能性。そういうやつをIsaさんの服でやってみたい。 なにかできる気がする。ずっとしている。