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#149. Trip and afterwards


ザグレブ(クロアチア)、ロンドン、パリの3都市をまわった旅が終わった。
旅日記、久しぶりにあげられるか。

ザグレブへ行った理由はTihanaさんとNikaちゃんに会うため。
Tihana Miksa PercobicとNIKA TOMのデザイナーで2017年に出会い、2人の服をCPD.で取り扱わせてもらった、我ながらよく出会えたと思う2人です。

2017,18の秋に2度訪れたザグレブ、3度目もまた秋。コロナが明けたら2人に会いに行くことは決めていた。
でも今回会えたのはTihanaさん1人でした。
Nikaちゃんは現在、フィルムコスチュームのお仕事をしており、ブランドとしての活動はお休みしている。
猛烈多忙の中せめて晩ご飯に合流できるようにがんばってくれてたのだけど残念ながら叶わなかった。
5年ぶりに会ったTihanaさんはとても幸せになっていました。
ご結婚され(オーストリアのペイントアーティストさんでTihanaさんより随分と歳上の素敵な方)、Tihanaさんも現在はオーストリアとザグレブを行き来しており、今回もなんとか調整しながら会うことができました。

歴史的建物が街全体に残りクロアチアの歴史や文化に濃密に触れられるザグレブ。
2020年の大地震の跡が現在も各所に見られ、補修作業があちこちで続いていました。

2023年1月からEUに加盟し、通貨もクーナからユーロに変わり現在は過渡期のような状況で、どこの店もユーロとクーナ並列して記載していた。
通貨が変わるってどんな感じなんだろう。
経済も変動が大きくあったようで、物価もかなり上がったそうです。
EU加盟でここからどのような変化がこの保守的なお国に起きていくのか、その速度も気になるところだし、何より、ファッションの未来も。
Tihanaさんも言っているが、クロアチアでファッション(モードファッション)をやることは不可能に近い。
それは行ってみると理解できる。まあザグレブしか行ってないですし完全に理解できるほどの経験値はありませんが、少なくともザクレブで自分が感じたものはあった。
そしてこの小さな街でファッションを続けるTihanaさんが言うのだからきっとそうだ。
アートはけっこうおもしろかった。前衛的なアートが見れる場所はいくつかありどれも興味深い。私が見たものはアクティビストの作品やフィロソフィー的アートが多かった。たままただと思うけど。
Željko Beljanという人のがめちゃよかた。まったく思想的ではないが。

Tihanaさんもどちらかというとアーティスト寄りだ。経歴もマルチだし哲学的でリサーチとプロセスへの熱量が強い。
そうTihanaさん。過去に彼女の服を3点迎えたときとは当然変化があり、現在は新たなセクションにてテキスタイルを探求していました。
テキスタイルリサーチが彼女のオリジンです。オリジンは変わらない。

服の写真を撮ってみたものの笑ってしまうくらいうまいこと撮れない。
特に現在のセクションの服は画像だと良さがかなりわかりにくい。
生地の強さ繊細さはもちろんですが、ムードを感じてもらえたらいいのにと思う。
とにかく時代性が非常に心地よいのです。Tihanaさんの服からはどれも今生み出すことができそうにない手の届かない時代感があります。
ファッションであってファッションではない。古着ともアーカイブとも違うし、現代にデザインされたのは確かです。
過去に買わせてもらったパストコレクションからも合わせて今回はまず6点を5年ぶりにCPD.にお迎えしました。

このスモーキーな服たち。
Tihanaさんの中では交わることのない2つのセクション(もちろん繋がっているのだけど彼女は過去を振り返らない。終わったものと区切る潔さ、執着のなさ、またそう思える程に各セクションを完結させて前に進むのがTihanaさん) をどっぷりと混ぜ合わせてしまいたい。
ストーリーの繋ぎ目を探りながら。そしてそれをTihanaさんに見てもらいたい。
前からずっと心惹かれている服があって。

ヘビースモーカーなTihanaさんが吸ったタバコの火で穴を開けてレモンのスライスを一枚ずつ乗せて色付けたこのドレス。
久しぶりにこの服を見て、袖を通して何か大事なことがフラッシュバックしたような感覚があります。
このドレスはもう少しTihanaさんの側にいますが、でも近い未来に必ずやってきます。

リオープンは10月8日、日曜日です。
他にもロンドンで出会ったEllen PoppyとVeniceからピックアップしたのシルバーペイパーマン、そしてデリバリー済みのElena Velez とSarah Levyの新しいピースたち。
そしてここから先少しパタパタと入ります、、 Luna Del Pinal, ジュエリーデザイナーLorette Colé Dupratのエントリーセレクション、そしてそして、Susie Cowieのスペシャルプロジェクトが間もなく到着予定です。その他にも。。もう不器用な自分には対処できません、ソーシャルメディア消化不良。必至。
お店にきてください。またはお問い合わせください。
と書いたところでこの化石化したブログを誰か読むのかね。