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Showing posts from August, 2024

#155. A project with Areena Ang

少し前になりますが、ロンドン在住のオイルペインターAreena Angと取り組んだ1着のトレンチコートをCasimir Pulaskiday.で発表しました。 Areenaとのこの小さなプロジェクトは自分とって大きな意味を持ちました。快く引き受けてくれた彼女に大変感謝しています。 Areenaとは、昨年の9月にEllen Poppy HillのEllenちゃんのスタジオを初めて訪れた時に出会いました。EllenとAreenaはお友達で2人でスタジオをシェアしています。ってあそうか、Ellenちゃんについて書いてなかった。 Ellenちゃんは、同年2023年にCSMのMAを卒業、在学中からロンドンの新進系デザイナーのアシスタントを複数経験した後、現在はインディペンデントでハウスを立ち上げアップサイクルとハンドドローイングによるユニークピース製作を行っている。 Ellenちゃんについてはまた今度にします。この9月には初めての単独ランウェイショーを行うらしい。 Areenaの話に戻って、なぜこのプロジェクトに至ったかというと、出会ったからです。 過程には色々ありましたがその辺を書くのはどうだろうか、後に意味があれば書こう。 すべてのものに価値がある。価値がない、ということは無いという価値があるという意味で。そしてここでの価値とは相対的なものです。 このコートにはどんな価値があるのか、ということをずーーーっとなんだか考えていた。 まずこのトレンチコート自体は古着です。ここに価値があるとしたら、シルエットがよくコットン100%だということ。 ブランドものは避けた、価値がぶれるから。 次に我が店が鉄壁の無名だということ。 一方のAreena Angは、作品は市場でも正しく値がつき、ソロエキシビジョンを行うなど注目度はあるもののまだ若くこれからのアーティストだ。個人的には価値を感じてお願いしたのですが。 更に、今回のペインティングはもちろんハンドペイントですが、彼女の専門であるオイルではなくアクリルです。 服に描く上でどうしてもオイルはよろしくないので無理を言ってアクリルを使ってもらった。服に描くこともアクリルで描くことも初めてのAreenaのこのワークは慎重を極めましたが、なんとか完成に至り、この7月にようやく日本へ発送された。 ここまでで...