Atte Gemzell.
Atte との出会いは、前職にて。
”SPEND”と言えば、ピンとくる方多いかもですね。
トリちゃんのブランドです。
スウェーデンでは親しみの深い動物、グースをモチーフにしたレーベルを2001年にスタートしたのがAtte Gemzhell.
彼女の行く路の中で、SPENDをいったんお休みしました。
とはいえ、彼女にとってグース、SPENDは、彼女そのもので、もちろんこれからも 共に行くのです。
Casimir Pulaskiday.の出発に、Atteはとっても素敵なブーツを誂えてくれた。
このブーツについてはストーリーがあって、ぜひともお伝えしたいのですが、
またこれはお店でお伝えできるかなということで。
いろんなことがあって、私はSPENDを、今のCasimir Pulaskiday.でお披露目できないことが悔しい。
だから、ここで未来を想って。
そしてとても内省的な話になる予感。。
SPENDの描くトリ(Goose)は、100%かわいい。
だけどそれは、子供っぽいとは違って、ハイブリッドに、モードで大人の人が着るべきだと、前職の頃は思っていて、それは今も変わらないのですが。
でもいま一人になってみて、(一人になったからかはわからない)考えがターンしたようです。
SPENDのビジュアルはクールで、ヘルシーでビビットでかっこいい。
Atteはものすごくファッションをわかっているし、時代も捉えている。大人だ。
でも、Atteのドーターも着ていたり、アイコンやスタイルにしても、
決して「ただかわいいこと」を拒んでいないというか。
日本のファッションは、かわいい、とかフェミニンとか、そのゾーンが強くて、
モードはそれに背くポジションを描く。
極端だよね、ってお話。
もう少し、捉え方をストレートにしたい。
かわいい服をモードに寄せて着るんじゃなくて、かわいい服をかわいい服で着たい。
それでも自分を崩さないことは前提として。
あと、モードな人って、かわいいものすきだなと。
その人たちは、かわいいものをモードに寄せることなく、 純粋にかわいいと捉えて所持する。
そこを探りたいと思っている。
ファッションにおいて、かわいいというのは、ギャルソンとかMolly Goddardとかのロマンティックモード、 ウォルターやJW Anderson(Men's) とかの、アイコニックなキャラ的モードなど、いくつかあるけど、SPENDは後者ですね。
後者はメンズでは成立するも、レディスではまだまだ未達だと思う。
やっぱりジャンルの乖離傾向があるから、そしてかわいいものへの偏見。
あとは、モードとしてエスタブリッシュなブランドにしか成し得ないゾーンと言えなくもない。悔しいけれど。
かわいいものをナチュラルに取り入れる空気感、会話をしたい。
と、SPENDを見ていて、Atteとの時間を経て、 今単純に感じている。
そこを突き詰めていけば、きっとまたAtteとお仕事ができる希望が見える。
Atteはいつもお母さんの様に、実際お母さんなのだが、
私のことまで心底心配してくれる。
ストックホルムを訪れた際、アートのティーチャーをしている彼女は、
休み時間や出勤前、夜も、少しでも時間が空いたら、数十分でも会いにきて話を聞いてくれたり。
”Sayakaはいつも寒そうだから”、と、かわいい耳当てを買ってくれたり。
こんな強くて愛がありセンス抜群な女性を知りません。
今、Casimir Pulaskiday.として紹介できるのは、ブーツだけです。
その時がきたら、 そしたらAtteのかわいいトリちゃんを、ここで紹介させていただきます。
画像引用:Instagram spend_attegemzell