2017年の年末、もう1年半前か、クロアチア・ザグレブの Tihana Mikša Perkovićの3着のドレスがこの店にやってきたのは。 改めて写真を眺めながら、いろんな意味ですごいな。とてもとても考えて結果、私はTihanaから3着買ったんだ。 NikaTomに会いに初めてザグレブを訪れたとき、Nikaが紹介してくれたNikaより倍ほどお姉さんのお友達Tihana (左Tihana、右Nika) Tihanaはとても知的で優しくてクレバーな女性です。深海のような、静かで荒々しく、そして哲学的で現象をいつもロジカルに見つめてる。 Tihanaはファッションデザイナーとは違う。これだと言える技術が私にはないけど、表現者であることは間違いない。 そして点で見てももちろんすごいんだけど、Tihanaは線で見たらもっとそのすごさに気づく。 テキスタイルというベースを軸に、様々なエキジビジョンやアソシエーションに参加し、オペラや舞台芸術、イラストレーター、パペットデザイナー、デザインアートの教育にも注力してきた。 自身のクリエーションにしたって、バウハウスの芸術家Oscar Schlemmerの造形と精神と体の関係をコスチュームに落とし込んだり、クロアチアの伝統や文化技術をモダンでパンクな彼女自身の解釈で表現したりしている。 彼女は常にフィロソフィーをもって、リサーチし、社会貢献を担って表現している。 こういう活動家としての一面を持つ彼女の表現は、やっぱりファッションとして片付けられないものがある。 クロアチアでファッション(コンテンポラリーな)を続けることは日本とは比べ物にならないくらいハードだと思う。TihanaもNikaも、口を揃えて言っていった。 コマーシャルでコンサバなものは別として、モードファッション文化、土壌がまるでない。ザグレブの街を歩いてもそれはよくわかる。 それでもファッションを、世界的に見てもアヴァンギャルドなクリエーションを続けているTihanaやNIkaはもう強すぎるし本当感動する。 だって2人とも、お互い以外にはいないって言ってた。日本じゃありえない。 書けばキリがないので、この辺でやめます。 Tihanaの新しいコレクションは帽子 “Mad as a Hatter" ザグレ