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Showing posts from February, 2022

#119. PRAY

極めて緊迫した情勢下のウクライナ。毎日のメディアからのアップデートに心がゾワゾワして気が気ではない。 現地のデザイナーからは皆元気であることは聞いていますが、日々状況が変わる中で、はて今現在はどうなのか、というレベルで動いているのか。 とても心配です。私はウクライナはキエフしか行ったことがないけれど、自分にとって思いの深い場所が今穏やかでないこと。 政治についてこんなところで書けるほど理解が及んでいない。 正直心配で頭から離れない、何もできない自分は、ただ、ウクライナへ訪れた時の体験を書くことにします。 服とは関係ないので(そして長い)そんな旅日記なんて興味なわよという方は飛ばしてください。 ウクライナの首都、キエフへは、Casimir Pulaskiday.を始めてから2回訪れました。 デザイナーに会いにキエフに行くのはなぜか決まって冬、極寒。何でいま来た、夏はいいよ〜と各所で言われた。 私も別に好んで冬を選んだわけではないのだが、タイミング。 今でこそ自分も通信に不自由のない体制となって生きていますが、当時(といってもまだ3,4年前だが)はガラケーですし、小さなiPodひとつでフリーwifiスポットを探してはネットで情報を蓄積し、そしてまた移動、っていう繰り返し。ほんとよく行ったなと思う。 だってもう、本当にまず寒いわけです。マイナス25度とかいきますよ。それで言葉もわからんし何書いてあるかも全く理解できず、とにかくそこにいる人に聞くけどやっぱり何言ってるか分からなくて、うろうろする。予定の1/5もこなせない。とにかく何をやるにも時間がかかった。 だから会いに行けるのは1日2人が限界でした。 マックばっかり行ってた。wifiあるからな。マックを出るときの心の押し潰されそうな感覚は今もよく思い出せる。 なぜ行ったのかと言うともちろん、デザイナーに会いに行ったのですが、基本的にファッションビジネス的な華やかな時間は一秒もないです。いつもそうですが。 お金もないし、宿だってホテルは高いからAirbnbですし。 そう、2回目の旅のAirbnbで私がお世話になったフラットの女の子が実は、DZHUSのデザイナーのIrinaの大親友だったことがお話していて発覚した時は本当に2人で笑った。 とても優しい女性で私を連れて様々なキエフを案内し

#118.GABRIELA COLL GARMENTS

GABRIELA COLL GARMENTSについて。 Serie No.10- きりがいいとスペシャル感ありますが特にそんな様子もない。 なめらかな表層の下で鳴らす不協和音、そうだそうだ、そうだった。いつも通り。 先シーズンは一回お休みしました。その前もアーカイブだったから、コレクションとしては2シーズンスキップしたのか。 これは敬意を持っての決断です。だからこそ今回は意味深い訳です。と言っても4型ですが。笑いたければ笑えばいいさ。 ビジネスってなんだろう。 ノイズは消し去って、この4型に集中だ。 私はこの4型に大変満足しています。だってこれが自分がやりたいGABRIELA COLL GARMENTS なのだから。 ヘビーキャンバスシャツはSerie No.7で生まれました。このシャツが私はとても好きです。 当時はイエロー(今シーズンのよりもビビットな)をいただいたけど、今回はブラック。絶対黒だと思っています。 一点ずつの製品染めで色乗りは不均一。色のあたりが強く非常に豊かな表情です。バリバリと音が聞こえてきそうだ。 タイトフィットなシルエットですが肩がわりとしっかりある。パット入りのような角張った肩のフォルムは生地とパターンで成り立っている。 着丈は長め。若干フレアがかかっていることでボトムの選択肢が広い。 裾だけ切りっぱなしでそれ以外の端処理はすべて縫い込まれています。 切りっぱなしの配分がものすごく計算されていると思っていて、こちらのシャツに対してベストは袖と襟に持ってきているところなど。 このベストはまた別のストーリー上にあるので、共生地でもシャツとは繋がっているようで繋がっていないのかもしれない。 面白いなと思うのはベストだけ打ち合わせがメンズなところです。ガブさんはベストはメンズの打ち合わせにすることが多い気がする。 意図的にやっていると思わせるしたぶんそうだろう。バックの切り替えはGジャンを匂わせるしな。 以前3ピースをブラウンデニムで作った時があったけど、ベストをメンズ合わせにするのはいいなと思う。 そいつをセオリー無視してきてしまおう。 そして最後はこの2名。本命。 ナイロン100%の極細糸で編まれたハイゲージニットのセットアップ。 シャリ感とうっすら光沢のあるライトな編み地に無