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Showing posts from May, 2018

#2. Atte Gemzell.

Atte Gemzell.   Atte との出会いは、前職にて。 ”SPEND”と言えば、ピンとくる方多いかもですね。 トリちゃんのブランドです。 スウェーデンでは親しみの深い動物、グースをモチーフにしたレーベルを2001年にスタートしたのがAtte Gemzhell. 彼女の行く路の中で、SPENDをいったんお休みしました。 とはいえ、彼女にとってグース、SPENDは、彼女そのもので、もちろんこれからも 共に行くのです。 Casimir Pulaskiday.の出発に、Atteはとっても素敵なブーツを誂えてくれた。 このブーツについてはストーリーがあって、ぜひともお伝えしたいのですが、 またこれはお店でお伝えできるかなということで。 いろんなことがあって、私はSPENDを、今のCasimir Pulaskiday.でお披露目できないことが悔しい。 だから、ここで未来を想って。 そしてとても内省的な話になる予感。。 SPENDの描くトリ(Goose)は、100%かわいい。 だけどそれは、子供っぽいとは違って、ハイブリッドに、モードで大人の人が着るべきだと、前職の頃は思っていて、それは今も変わらないのですが。 でもいま一人になってみて、(一人になったからかはわからない)考えがターンしたようです。 SPENDのビジュアルはクールで、ヘルシーでビビットでかっこいい。 Atteはものすごくファッションをわかっているし、時代も捉えている。大人だ。 でも、Atteのドーターも着ていたり、アイコンやスタイルにしても、 決して「ただかわいいこと」を拒んでいないというか。 日本のファッションは、かわいい、とかフェミニンとか、そのゾーンが強くて、 モードはそれに背くポジションを描く。 極端だよね、ってお話。 もう少し、捉え方をストレートにしたい。 かわいい服をモードに寄せて着るんじゃなくて、かわいい服をかわいい服で着たい。 それでも自分を崩さないことは前提として。 あと、モードな人って、かわいいものすきだなと。 その人たちは、かわいいものをモードに寄せることなく、 純粋にかわいいと捉えて所持する。 そこを探りたいと思っている。 ファッションにおいて、かわいいというのは、ギャルソンとかMolly

#1.Slow and Steady Wins the Race

Slow and Steady Wins the Race Slow and Steady Wins the Raceは、ニューヨークのコンセプチャルレーベル。 個人的に、かなりの影響をうけて今の自分がいると思う。 デザイナーMary Ping は、いつも、ザ・クラッシック。 素晴らしくスタンダードでいて、ただ、根底にモードを感じるから不思議だ。 そんな彼女の提案は、ロジカルで、社会派コンセプチャルという印象。 彼女の芸術、文化、社会との関係性というか距離感は、ファッションは知的であるべき、と再認識させるクリエーションに繋がっていると思う。 彼女と会うと、ああ、彼女の服だけでいい、という衝動に襲われる。     この度お披露目できたKHAKIコレクションは、私がお店をスタートする2017SSにあるはずだった、、ようするに待ちに待ったのです。 幻に終わることもチラついたこのトレンチコートとパンツを、時を経てここでお披露目できることか心から幸せなことを伝えさせてください。 素材には、張り、艶、重量感のあるギャバジン、トレンチのオリジナルカラーを用い、エレガントで説得力大。 そこへきて、ディテールを緻密に遊んでいる! 台襟からぴょんと行きすぎた襟。 ポケットは左はウェルト、右玉縁。こんなに違うのに、意外にも一番目立たない。 腰まで伸びるガンフラップを留めるデカい釦はひっくり返し。 後ろ見頃を見てみると、トゥーマッチなラグランに気づく。 そのせいでストームフラップは申し訳ないくらい狭い。(これが着たときの浮きがとってもかわいい) 脇からたっぷりと取られ、微妙に短い袖のアンバランランスさにやられる。 重心は後ろ、どこか着物を思わせる。 抜き”というやつでしょうか。     そして私は気づいた。 脇に不自然あるボタンが替えボタンであることに! 普通は裏についているはずの替えボタン。 この人たちならやり兼ねない。 と、これだけの”パーツ”を装備しながら、まったくもって冷静です。 一見普通、(いい意味です!!) これはすごいことだと思っていて。 ある人が言いました。 普通の服をおしゃれに着るのは、普通におしゃれな人なら割とできる。 でも普通じゃない服を普通に着るのは、本当におしゃれな人じゃな