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Showing posts from April, 2023

#144. SARAH LEVY

ベルギー、ブリュッセル発、コンセプチュアルアクセサリープロジェクトSARAH LEVYについて。 建築業界での長年のキャリアを経て2016年にアクセサリーの分野への取り組みをスタートし、現代人の行動原理に対する実験的アプローチを反映させたプロダクトを提案するデザイナーのSarahさん。 タイムレスのようで鋭く現代性を突いてくるユーモラスでシニカルなアクセサリーピースたち。 現代的であるのと流行的であるのとは別だ、という事がよくわかる。 SARAH LEVYのコレクションは、HABITとINDEXの2つのシリーズで構成されています。 HABITは言葉の通り、人間の習慣からインスピレーションを得たブランドの原点と言えるシリーズで、これまでに様々な日常生活のジェスチャーに対する解決策を”衣服”に付随するボディアクセサリーで表現しています。 お札をブラに挿し込むフェティッシュなジェスチャーに対応したチェストバック、防寒性により不自由化した手を解放するジップ付きミトン。 過去のチャプターではシガーホルダーと一体化したグローブや、ポケット付きキャップなど、実用性をユーモラスに解釈した風変わりなアイテムがHABITから生まれています。 もうひとつのINDEXは新しくできたシリーズで、ウェアに特化してポケットの可能性に注目したコレクション。 ボンバーやフーディ、コートのポケットのトランスポート機能を向上させ、ウェアラブルバッグへと進化させています。 デタッチャブルポーチやエクストラポケットといったアドオンと、本来のポケットの収納性を上げるアドバンスドのダブルアド。 入荷から少し時間が経って、じわりじわりと自分の中できていて、もちろん初めて見たときもそうなのだけど、今本当にSARAH LEVYへの想いが満潮を迎えたかもしれない。 めちゃくちゃにいい。 なぜこんなにも良いのか、 まずそれぞれのアイテムに共通してある、SARAH LEVYの独特なボリュームはひとつ大きい。 これは見るよりも身に付けた時によくわかる。 とにかく立体的なのだ。ここにプライドと執念を感じる。 ブランドオリジンであるHABITのレザープロダクトの生産スキルを、INDEXのファブリックピースにもほぼ同レベルで採用していると見られ、プロダクション全体に統一感があって