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Showing posts from April, 2021

#97.KYOTO

  2021年4月24、25日の2日間、京都でお店をしたことについて記す。  際どい時期に綱渡りでの遠方出店。もちろん賛否両論あるのは承知で。 極力接触を断ちポンコツバンで8時間半(自己最長)、ありました京都。 ないんじゃないかと思った。遠くて。  せっかくの初関西でしたが、いろいろ考えた結果、場所非公開でのアポイントメント制という、アホみたいに偉そうなスタイルをとりました。 様々なハードルを飛び越えて来てくれた方、そしてご配慮のある行動、私は心から感謝しております。 今回は、"kumagusuku SAS"という、京都の中心から離れたコアな場所にあるギャラリーをお借りしました。 縁もゆかりも無い京都(修学旅行以来)で、よくわからん東京の店のpop-up、さらには懸念も多い状況でもちゃんと考えてくださりご協力いただいたオーナーの矢津さんはじめ皆様のおかげでこんなにもスペシャルな時間と空間になった。ここでお店ができて本当によかった。 服に対するエネルギーが印象的だった。「欲」をストレートに表に出してくれることにこんなにも胸が熱くなるかと自分でも驚く。 日立とはまた違う絶景だ。 とても嬉しい言葉をいただきました。 「ここの服は自分にとっての戒めだ」と。 なま温かく生きていた日々に刺激的な宿題をもらったかんじだと。 私はその人との時間、自分にあるものすべてで伝えていたと思う。決して売りつけるというものでは無い。そんなことはこれまでしたことない。 そうじゃなくて、ただの人として伝えた。 簡単ではないけど、でも自分のもとにおいてなんとかしてやりたいという気持ちはとてもわかる。そういうものは絶対にこの先自分を褒めたくなる日が来るし、来ないとしたらそれは自分の問題です。 こういう体験は、服(服飾品)と以外に出来るだろうか。 すでに店や私は離れていて、その人とそのものとの関係、対話。ここで選んでいる時にもう始まっている。そういうゾーンに入った時、隣にいるのことが私は本当に好きで。 何を話しているんだろうか、服と、自分自身と。どういう決断を下すのか。それを想像して待つ時間が店をしていてかなり深い意味のあるものだ。 面白いひとにもたくさん会った。 日常にあるDIY

#96.Gabriele SkucasのButtercream girls

  ヒヤシンスは戻りませんが、Gabriele Skucasがやってきました。 2着。 実は、もう3着オーダーしたのですが、迷子になりました。 2月に港を出てから(空輸)今もどこかへぷらり寄り道しているようです。 まだ希望は捨てずに、まずはちゃんとやってきてくれたこちらのButtercream setについてを。 もしかしたらお記憶にある方もいらしゃるかも知れません。 こちらのブラウスとプリーツスカートは、2017年CSM MAのグラデュエートショーで発表された、カトリックスクールの女生徒のユニフォームをクロッシェで編み上げた自身のコレクションのセルフカバー的なニューモードです。 3年半前、Casimir Puladkisay.で初めてGabriele Skucasをストックした時にお披露目したブラウスとスカート。 当時はそれを期待していた通り、少しシリアスでピンとした緊張感があり、またスカートはウールで非常にダイナミックな重量感です。(まだスカートはいます。) 今回は、ブラウス、スカート共にコットン糸となり、スカートは膝丈、イメージも実際にもとても軽やかですね。 ブラウスは前回よりも柔らかい。前のシャリ感もとても良かったが、今回は新しいシーズンにフィットしたソフトであたたかい。 元々、今回もコレクションではブラックスカートでしたが、なんとなく今回はクリームのセットいいなと思ってお願いして作ってもらいました。 半年後にやってきた彼女たちは、思い描いていたそれよりもずっと、ずっと素敵でした。 最初のコレクションは、欲圧的で脆く、秘密めいた女学生へのイマジネーション、それはGabriele自身のパーソナルな感情が大きく投影されていた。 でも今回は少しニュアンスが違う、少なくとも自分にとっては。 私がイメージしたのは、自由でアクティブなテニスガール。 健康的にスカッとコートを駆け回る女の子のような。感じ。(写真が本気になってしまった。) どちらも多感な歳の女の子が持つ表情です。その二面性を、同じ手法で、同じアイテムで、ニュアンスを変化させたGabriekeのニット。 この色がとっても好きです。Buttercream色だって。 美味しいと可愛いは同じ感情

消えた

  ヒヤシンスが消えた。 2020年の末に大切な方にいただいた球根。 日当たりが芳しくない我が家のマンションの外の陽の当たる場所に日中だけ約5ヶ月ほぼ毎日お出ししてようやく芽が出たというのに。 昨日帰ったら消えていたよ。あの場所から。解せん。 私はてっきりこのマンションのみなさまが、球さんが花を咲かせるのを温かく見守っているものだと思っていたのによ。 違ったのか。それともよそ者か。(きらい) 私からこんな小さな幸せを奪うなんて。 それとも昨日の嵐から、心優しい誰かがそっと避難させてくれているのかな。(好き) 落下跡も土の汚れもないから。人が連れて行ったのは間違いない。 このままでは球さんの花のいろを知れない。 今どこにいるのだろう。逃げた猫の張り紙の隣に貼りたい。 ただ帰ってきてくれ。