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Showing posts from February, 2019

#40. 14 HOURS

Lana Siberie   ご心配をおかけしております。 トラブルは終結しまして、まったくホストの人の良さに助けられました。 家も元通り(一見)に戻り、お支払いもフレンドリープライスでした。 おてても徐々に動かせるようになりなんとか旅は続けられそうだ。 ほんと。いろいろ学びました。生かします。そして次のミラノへ。 シュリンクしたロンドン前半を経て、後半は実りありました。 いつも通りのルート、ELLISSちゃん→Lanaさん→パルファムと。 行きたかったBettina Speckner のギャラリーにも。 あと、もひとつ良い出会いが。 これはまだひみつですが、やったぜって感じです。 さて、Lana Siberie のお話。 今回も当然行ってきた。 Luliaちゃんは日本の着物の羽織を着てた。めちゃ自慢してきた。とても似合うよ。おばあちゃんみたいだよと言ってごめんね。でもほんとに似合ってた。 またいつも通りLana Siberie の服と今の自分が対峙。 実はひとつはもう決めていた。これ。 写真で見てたより50倍よかった。やはり、実物の迫力がすごい。生地のパワー。 今回はじめて金属パーツを使ってた。 サビサビのヴィンテージボタンは別として。 新鮮。金属使うと製品感が上がるな。でもLana Siberie の浮遊感は健在。 ある程度の値段は覚悟していったが、たかーーー。まそうだよね。生地量すごいし。 でもこれは買うしかない。今回買わなくてもいつか買うだろう。だから今買う。 あとは、ずっといたこの子。 とても良いのだけど今まで選ばなかったのは生地のダメージ。ヴィンテージだから仕方ないのだが、この服にはそのダメージが合わない。 それ言ったらわかるわかると、そして、じゃあなんかしようと。 結果、Luliaが刺繍をしてくれることに。 値段決めて工数換算して、彼女は14時間かけてこの服にマジックをかけるらしい。 ほんとに楽しみですよ。だってこのエスカルゴドレスにこの人の刺繍が乗るわけですからね。この人の。 たぶん、見たことのないへんな服になると思います。 これぞLana Siberie です。 こちらのお披露目はちょい先で。 実はいまちょうどスウェーデンでPOP UPをしているようで一部はスウェー

#39. IN TROUBLE 

LONDON   やってしまった。 ロンドン到着初日の宿で起きてしまった、目下トラブル中です。 到着後即寝落ちして起きたら0時、風呂入ろうと下へ降りて入ったまではいいのですが、水飲みにキッチン行こうとリビングへ入った時、コケた。 そして足が引っかかった棚(壁に付けてあったやつ)が全部落っこちた。ボルトごと外れて壁も剥がれてるー。 棚の上にある、壁はめ込み型テレビの配線もぶっちぎれております。 我が身は、腕が動かない。ふん。幸いにも右手だった、利き手の左手はセーフ。 とはいえ試着ができない。来た意味ない。腫れているが骨は大丈夫だろう、と念じている。パリまでにマシになるといいけど。 明日ホストが帰ってくるようでそれを待つ。はぁ、おいくらスッ飛ぶのか。。。 でもこれが書けるまでのメンタルは取り戻せています。まだ不安定ですが、流れに身を任せよう。 ちなみに、2019年の抱負は「後悔しない」です。なので後悔しません。 旅初ブログ、服じゃなくてすみません。しかしこれは一種のセラピーです。 またどこかでご報告いたします。 2月19日。カールラガーフェルドが逝った。 クリエイティブディレクターとして。 コンサバティブであるべきビッグメゾンで常に、“下層”の自分にもフレンドリーなイマジネーションをくれた。 行為は決して失われない。

#38. Who are you?

G.C.G.   前回のLoro Pianaに続き、19SSはまた新たなマスターレーベルをパートナーに。Gabrielaは言うよ、春はこちらよと。 今回は、イギリス(現在はイタリア拠点)の老舗シャツ生地メーカーであるTHOMAS MASON社の生地を使ったカプセルコレクションです。 このマスターズコラボの流れが定着しつつある。とてもよいと思う。 GCGのブランディングが私は大好きで。規模としては決して大きくはないけど、毎シーズンコレクションとして展開してて、でも無理がなく。幅を持たずに物足りる満足感。 美学、コンセプトを通しながらそれに沿うパートナーをレディスではまだ未開拓なゾーンのマスターズの中からピックアップする。 賢いな。ま、もちろんこの規模感でそれが許される(可能な)ブランドであることがまず前提としてある。 ただ〜、今期は全体的にシャツ豊作により、GCG19SSのシグネチャーTHOMAS MASONラインはちょびっとです。 そのかわり、アーカイブから少々いただいております。ブーツなどね。素敵ですよ、でも書けない。靴については自分書けませんのですみません。ウンチク語れない。でもどうしたってかっこいいから。 ということでこちらのコートを。 いい生地です、まず。張りと艶のあるしなやかなブロード。細番手で高密な、タイプライターにも近い。 この生地で仕立てられたロングトレンチコート。 さてこれを何として着ますか? コート?シャツ? これはまあ言ってみれば白いオーバーコートなのですが、コンセプトを着るとしたら? シャツ地で作られたコートなのか、コート型のシャツなのか。 どっちも正解はないのですが、今の気分だったら自分は後者です、コート型のシャツとして着たい。 前者はマルジェラ的な概念のような気がいたします。 だからと言っても、結果羽織るわけなんですが、気分の問題。“自分はいまコート型のシャツを着てるんだ” という気分です。 こういう削ぎ落とされた服は思考を持って着るのがいいじゃないか。 削ぎ落とされています。簡略化。それによってコートとシャツの境界線をぼやかしている。コンセプトは冴え。 そして仕立てはパーフェクト。 君はコートなのか、シャツなのか。 着る度に問いたい。 CONTACT in