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Showing posts from November, 2018

#31. Interesting.

DZHUS   季節が移る度、着る服がないと思ってしまう。あれ何なんでしょうか。毎年買ってるのに。 はて去年は何を着てたかしら。ちょっと覚えてないので今年は今年で買うのです。無駄遣い、とは言わない。無駄じゃない。時短です。 急に寒いので首まであったかなDZHUSのトップについて。 前も言ったかもしれませんがDZHUSって難解に見えてやってることはわかりやすくて逆におもしろい。おもしろいってとてもいいですよ。ギャルソンだってリックだっておもしろい。 お絵かきのような、折り紙のような。小学生が服を作ったらきっとこういう服が出来上がるんじゃないかと思う。 この服も極めてシンプル単純明快でもこれを成すにはスーパーセンスとスーパー技術が必要。 首から上と首から下が同寸なのです。あゝおもしろい。この同寸を“ネック”にするべく、あえてリブは縦ではなく横に取ってる。 アームホール的な位置にギャザーゴムで縮めることで平面を立体に。バストと袖山が生まれました。 このギャザーとリブの関係は興味深くて、袖部分は水平、袖口にいくにつれてバイアス取りへと変化します。 このスコーンと落ちる袖の表情は、ギャザー分量に対して袖の巧妙な湾曲とテーパードが鍵となっている。 うーん細かい。ギャザーと曲線の緻密な計算の上にこのシルエットは成り立っています。 ダーツでもタックでもなく、ギャザーでバストを作るのはDZHUSの得意技です。 タートルネックと言いうかデカ襟?は、さっきも言ったリブ横取りにより意外と収まりは良いです。 程よい地厚な生地(とっても良い生地です)なので、どうグシャっても表情が決まる。綺麗に蛇腹にしてもペタッと折り畳んでも、片方後ろに持っていっても襟口をくるりとひっくり返せばあらかわいい。 公式上は 身幅=首上幅-袖幅×2 でして、襟のボリュームに対して身幅はタイト。でも大丈夫、脇にファスナーあるので。このファスナー開けて着てもよしです。 そしておもしろい、タグ。 裾。ま、ここにつけるしかないか。必然です。 単純なことほど奥深かったりします。DZHUSの服はそうだと思う。 こんなにも理想を直接的に実現させる(落とし込むとかしない)デザイナーはなかなかいない。 意味伝わってるでしょうか。言葉がうまくハマらないが。 時に服から離れが

#30. AW17

Marta Jakubowski   最新のファッションもよいですが、時を経て熟成してああ今年が飲み頃ね、っていうの、ファッションでもありますね。 去年は難解だった鬼才を今年の自分なら読み解ける、クローゼットの中でも多々起きるこの現象が自分はとても好きです。 だから、胸を張って紹介します。ブログ始める前のワンダフルな服たちに言葉を添えられなかった心残りと共に。 Marta Jakubowskiの2017AWのパフジャケット。 このシーズンは、Martaがビビットに変化する前の“過渡期”のような印象。女性観として陰と陽が共存したエネルギッシュなコレクションでした。 Marta,チャーミングだ。 中でもこのパフシリーズは目玉というか、とてもキャッチーで新しかった。 今見たって新しい。Monclerはダウンだけど、キルティングにおける斬新なアプローチを打ち出す気鋭デザイナーズのそれにも全くもって負けないと思う。 ランダムに横断するこのキルティングは、川の流れのようにゆるやかに、クロッシングしてそれぞれの下流にに至ります。 後ろはさらに激しさを増し、このエモーショナルな流れを尊重するかのようなパターン。私はこの後ろ身頃の裾のシェイプが大好きです。 袖にもさりげなくパターンがある。このテーパードな袖が不安定なジャケットに納まりを与えていると思う。 前合わせは川ごとにベルトがございますがまあお察しの通り、、、。 下3本は差し込まずに垂れ流しが良いです。どうせ外れるし。 パープルは17AWのマイブームです。引き続きですが。いい色そしていいナイロン。 裏地はさらにビビットなパープル。裏返してきても◎ ポップさ増しで。 それでもやっぱり女性的です。カジュアルだけどセクシーで、意味わからんけど信頼できる。 掴みどころがなさすぎて、どう着ていいのやらって感じでしょうかね。そのまま着たらいいと思います。どう着ても正解かわからない、それがいい。挑戦的で気まぐれ。振り回されるからこそ、いつまでも新鮮に着れるんじゃなかろうか。替わりはね、ない。 私は、Marta Jakubowskiの初期の作品にとても影響を受けている。間の取り方や抜き方、露出、ソフトとハードのバランスなど。 チャラヤンやアレキサンダーワンでの経験と、彼女自身の女性観

#29. FUSION★

最近   台形スカートがとてもよいと思う。 Gabriele Skucasの存在、ZSCでどシンプルな台形スカートを買ったこと、その辺の流れがあって今自分はストイックなシルエットが着たいらしい。 マキシもミニもよいのですが、じゃなくてこの膝丈っつーのか気分なんです。ここ数シーズン、コレクションでも膝丈は熱い。膝丈のハーフパンツもよくみましたね。 Collina Stradaのこのスカートは、まさにその膝丈で更にはこのフュージョンテキスタイルにかなりの期待値を感じています。 上はファンシーなお花、下はブティック感たっぷりなヒョウ。 テクスチャーも遊んでいて、表はグラスオーガンジーのフラワープリントで、なんだろうか表面張力のような。浮遊してます。 その下に隠れるヒョウ。豹。 このフュージョンにはストーリーを感じます。人間の表裏です。 ストーリー以上に単純にテキスタイルとして非常におもしろい。柄と素材の喧嘩を逆手に取って結果両者の良さを引き出しております。仲直りはしません。 生地がこれだけ強かったらもうそっけなすぎるこの台形スカートが正解だと思います。 変な柄のタイツとか合わせたい。変な柄のトップスも合わせたい。 一枚では、、、という時はパンツと重ねても◎。むしろヘンな重ね着は相性よいですね。90年代っぽく。 これを着るには正直言ってセンスが必要だと思います。 簡単ではないけど、未来への投資だと思って手元に置くのは良い行為だと思います。(自分はよくやる) きっとこれにハマる時がくると思わせる服ですし、そういう服は絶対に裏切らない。 詳細はお気軽にお問い合わせください。 info@casimir-pulaskiday.com/DM to Instagram

#28. COLLINA STRADA

Collina Strada   抜け感において右に出るやつはいないと思う。 モードとして成立していてなぜこの抜けの良さが生まれるのだろう。生地のチョイスだったりパターンや縫製仕様だったり、いろいろあるけどまずデザイナーHillary 自身が一番スーパークール抜けてる。 気持ちいいくらい適当だ。笑 個人的にかなり好きです。 今シーズンもテキスタイルが熱い。 クラッシュベルベットにシルクオーガンジー、ヴィンテージ柄のサテンなど、クラシカルな生地とこのCollina Strada のストリートモードのコラボがええです。 こってり系生地にも負けないCollinaの抜けの良さについて。 このクラッシュベルベットガウン。 ね、存在感重々なんですが彼女が作るとなんともラフでカジュアルです。 Collinaはテキスタイルにおいてはオプションが無限。 なんでも染めるし毎度かなり実験的なことしてきますね。 このクラッシュベルベットもテクスチャーが強すぎる。めちゃかっこいいです。サイケデリってる。 極端にステッチを入れないのがCollinaの特徴。これも抜けを作るひとつの要です。 それでいて製品感があるのがほんとにすごい。 まあそれは置いといて、そう、ステッチが少ない故に、重力強めの生地が更に落ちます。下に溜まる。裾も袖も。 なので肩周りがとてもすっきりね。 留はこのフックのみ。お心遣いで2つ使いですが、割と外れる。。でもこフック可愛いと思いますよ。ロエベっぽいし。 裏地はキモチ赤味を帯びたパールホワイト。袖折返すとまたテクスチャーが加算されて◎。 かなりゆったりしてるので、中にまだまだ着込めます。バルキーセーターとか、あと革ジャンとか、中に入れたら素敵ね。 もちろんベルトでギュッとしてもよし。ドレスとしてもいけますね。 流行りが落ち着いたころのニューウェーブなベルベット。 今、じゃないでしょうか。 詳細はお気軽にお問い合わせください。 info@casimir-pulaskiday.com/DM to Instagram