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Showing posts from March, 2019

#44. BRACHMANN

  ドイツ、ベルリンよりBRACHMANN 今シーズンお初。 ミニマル、構築的、ソフィスティケイト、、、、飽和状態のゾーンで何をやるのか、ここでやるのか、いつも迷って結局パスで終わっておりましたが、今回自分なりにしっくりきてよしやってみようというのがこちらのブランドです。 デザイナーは建築家の女性Jennifer. 建築家ファミリーに生まれた生え抜きだ。 建築と連動してファッションを学んできた彼女。在学中はBAUHAUSの研究に着手し、BRACHMANNのベースコンセプトにはBAUHAUSの美学がある。 タイムリーをファッションから、タイムレスを建築から捉えデザインする。すごく興味深い。 たぶん建築からのインスピレーションというか手法、技術、その古風さが、トレンドジャンルの中で溺れていない理由かなと思う。あくまでも自分にとって、です。 服のパターンは言ってみれば建築の図面のようなもので、BRACHMANNの服は言ってみれば建物ではなかろうか。 ただゴリゴリの建築感はまったくなくて、ちゃんと服、ファッションデザインに落とし込まれております。 でもやっぱり“構築的な服”という言葉には収まらない主張があるのです、これはうまく言えないのですすみません。急にスピードが落ちたり。 まいいや。服を。 一番それを感じるジャケットが書く前にいなくなってしまったのでドレス。これもクールです。 もともとシャツ生地だったこちらのドレスをコーデュロイで作ってもらった。春の羽織にもよいかと思います。 強弱が良くて、袖の情報量に対してボディは必要最小限に、ウエストはキモチ下めで。 こんな袖あったでしょうか。後袖はノーマルですが前が。倍にとってハーフに畳んでいるので着るとこんな風にとんがりが突き出る。 襟だって工学的です。インサートザタブ。宮大工か、ドイツへと。 勝手にゴールデンコーデュロイと呼んでいる。シャギーな毛羽がコーデュロイの畝に反射してギラつく。 破天荒なお袖をそっと包んでは放る。飴と鞭をお持ちです。 もうひとつ、ベスト。 こっちも勝手にSHADOWベストと呼んでいる。影みたいだなと思って。太陽の動きと共に形を変える建物の影。概念として建築に寄る。 本当はショールカラーなのですが、襟を立ててそのまま倒してボディにして着るのが好き

#43. FEDERICO CINA

  Federicoにこの2月に初めて会いました。前回のミラノではニアミスで会えず(非常に胸グソ悪い出来事故に) 今回ついについにご対面。  とってもスウィートジェントルマン。左がFederico,右の彼はアシスタント君。 コレクションでひときわ目を引くこのプリント。 水面で虹色にギラつく油膜のようなフローティング。ケミカルにも見えるし宇宙にも見える。 これデニムの裏面、横糸の白にプリントが乗っかってます。裏を見るとインディゴブルー、これは上手い。そしてプリントのクウォリティの高さ。 色のムラがかなりあるので一点一点べつもの。 このシリーズはお店にはドレスとパンツがあります。 気づいた方いらっしゃるかもしれませんが、超ながです。 帰国後届いたパッキングをわくわくと開け、ほお、あまりに長いのでこれは何かの間違いだろうとFedericoにすぐ連絡。 「ごめん!!!今回出荷前にミラノに来ちゃったから検品しないで工場から直に送っちゃったー。」 そうか、はてドレスは裾にロゴがあるのでカットできないし。そしてFedericoと相談してナイスアイデア閃きました。 なので大丈夫です、ご安心を。ちゃんとなりますので。 ただ、この丈がいいわという方がいればこのままでも。マキシドレスでもこれはこれで素敵です。 着てみて考えましょう。 ドレスの好きなところはこのハリボテブラ。形はブラなのにダーツも何もないのがなんというか、和む。 このだだっ広い浮遊の中に、ビシッと=FEDERICO CINA= ネオンイエローgood。 「いる?いらない?」って聞かれたけどいるに決まってる。 ちなみにパンツも実は=FEDERICO CINA=がいたんですが(ウエストベルト上)、んーパンツはいらないなと。どうでしょうか。 パンツはメンズのパターンです。タックも浅く完全にストレート。 相変わらずこちらも丈長いですが、カッツカッツ◎(写真は折っています。) 今シーズン、Federicoもう一つデザイナーやっていまして、“REDROSID”というメンズのストリートファッションブランド。 こちらのスポーツテック系のエッセンスが今回のメインラインに良い具合で溶け込んでいて、スピード感が増している印象。 次の19FWはテーラリングにフォーカスしてるの

#42. -Gender Neutral-

NASHE   今シーズン初めてやってきたブランド。NASHE ロシア、モスクワを拠点の若手デュオデザイナーによる、ジェンダーニュートラルレーベル。 “人間とは”を問い、彼らの経験とリサーチを形にする。 センシティブで精神的なテーマを持つこのブランドは、ロシアというファッションにおいてある種トレンディなお国のメインストリームから外れてフレッシュな方向を示してくれる。 男性の美しさ、Sensuality(官能性)を、「足」に託したプリントワーク。 ヒューマンリサーチからこの19SSでは「Menism」男性の美学、感受性官能性への興味が見て取れます。 まずこのシャツ。 柔らかさと張りのあるコットンガーゼ。開襟カラーがどことなくアロハシャツのような。このセピアなムードにミスマッチなパターンです。 着るとこんな感じ。 このシャツ、実はアームホールが半分開いててそこから腕出しても着られる。 後ろにはフラップ。これはNasheの服によく見られるパターン。後ろ肘にもイイ位置に足プリント。 知的です。生地とプリントとパターンが全てコンセプトに忠実に成り立ってる。とてもお利口な服。 もういっこ、パンツ。 センター部分のみスクエアに合皮の切り替えになっている。合皮なので経年による色の変化はないけれど、革が入ることによってこのパンツにナイーブな気配が加わる。 普通に見えるがよく向き合うとこの位置にこの分量の切り替えは変だ。 肩紐は結ぶ仕様なので解いて前で巻いたりも可。紐を垂らしても首にホルターに風に巻きつけてもかわいかた。 そしてねそしてね、このパンツの一番好きなところがね、袋布。 なんてかわいいんだーこんなナウいブランドの服にこんなボヘミアンな生地がくっついてるなんて。しかもこのパイピングもこの生地。 意図的か否かはわからないし意図的ならどんな意図なのかもわからないが、とにかくこれは非常にハイセンスだしミステリアスだ。 NASHEをやってみて気づいたことがある。 私は以前にも申したように、ユニセックスが嫌いです。これは変わらないんだけど、じゃあ女性的なメンズは?好きだということ。逆も然り。 どちらがどちらを着てもいい、これは女性、これは男性と分ける必要はない。でもどちらがどちらを着ていても(どちらってのもない)そ

#41. 3月8日

金曜日   久しぶりのオープンです。 そうでした、3月4日は2019年のCASIMIR PULASKI DAY でしたよ。Casimir Pulaskiday.ではないです、CASIMIR PULASKI氏を讃える日です。 シカゴの祝日です。毎年3月の第1月曜日がその日です。事後報告ですが。 ちなみにCasimir Pulaskiday.さんも2歳を迎えたようです。まあ2年と言っても週末しかやってないもんで3年経ってようやく1年目ってゆう気分です。なのでまだ内緒で。 3月8日にまたお店やりますね。ぜひ皆さま遊びに来てください。 不在中に入荷したブランドたちも、惜しげも無く出します。 数が少ないので小出しにしないといけないのですが、もういいです。とりあえず全部みてください。 BRACHMANN は、初めてのブランド。ドイツ。今までにあまりやってこなかったミニマルコンストラクトな服です。 もともと建築家だった女性で、今も建築と並行して服を作っている。ビスポークがメインのブランドなのでRTWでもそのムードが伺えます。 一見シンプルですが、パターンは鬼才です。 FEDERICO CINAのプリント、HERIDADEGATOのタイダイは、どちらも柄が席巻した19SSにおいても自分にはとてもフレッシュに映りました。 FEDERICOは今期からウィメンズに力を入れている。色の出し方は相変わらず不安定で蠢いているが、レモンイエローのニットプリーツスカートやチュールニットなど、スコンと抜けたタッチのアイテムとの構成がグドです。 HERIDADEGATOは、なんとCasimir Pulaskiday.をイメージした、コレクションにはないタイダイを提案してくれました。実は私も入荷するまで知らんかった。。なかなか危ない橋渡りますね、彼女(美人)。でも結果良さそう(まだ見ていない)ので良しとします。 あとは、今回お持ち帰りの ELLISSとLana Siberieもインストアです。 乱書で写真なしですみません。搭乗直近で焦っている。 では3月8日、金曜日、お店でお待ちしております。