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Showing posts from June, 2018

#8.July.

7月は   SALEの時期ですね。 あ、先に。 Casimir Pulaskiday.はSALEなしです。 この時期は、とても何かと考えるものです。 まだまだ弱小の我が店ですが(たぶんこの先も弱小でしょう)、自分の中でも少しづつ考えに変化があったり。 やりたいこと、やるべきこと、やる必要のないこと、できないこと。 その辺の取捨選択を間違えないように。 ポリシーさえあれば、別に何やったっていいんだろう。 まあ、そんなこんなで、7月はお休みすることにしました。 お店はね。私は休みませんよ。 もうね、次の季節ですよ。夏なんてTシャツ着てればすぐ終わるでしょ。 新しい季節の始まりに、ただいま密かにプロジェクトを進めています。 そう、これはお店を始める前からやりたかったこと。 やるのは今だと思っている。そして、よいイメージが、ある。 だから、7月はお休みです。 でも、ご希望いただけましたらお店開けられますので、ご連絡ください。 Instagramへメッセージでも、e-mailでも。 ちょっと見たい、くらいでもウェルカムです。お気軽に。 再オープンは8月です。 きっとおもしろいことがあると思います。 お買い得少ーしセーブして待っててください。笑 info@casimir-pulaskiday.com

#7. ELLISS

Summer×ELLISS   19SSMen’sもParis佳境を迎えています。 ビッグメゾンのデザイナー就任劇も激しいこのシーズン、何かと話は積もりますね。Lとか、Dとか。M最高とか。Lのファーストルックとか。 Men'sのフィナーレに続き、Women'sも間もなくです。一年先を描きつつ、まずは18AWの到着に身と心を備えます。 シッピングの連絡もちらほら。うー楽しみだ。AWはまた新しいブランドもジョインですよ。 さて、今は梅雨、夏。ということで、少し刺激的で心地よいウェアブランドについてのお話です。 ELLISS ロンドンデザイナーEllissによるアンダーウェアブランド。 Central Saint Martins卒後、まもなくブランドをスタート。 ファクトリーのすぐ上にアトリエを持つとってもラッキーガール。(お金持ちかな。) デザインと生産をクイックに行き来できる環境は、彼女の緻密なクリエーションの大きな見方だろう。 コミュニケーション大事。 ELLISSのアイテムにはただならない美学を感じる。私こればっかり言いますが、彼女もまた、魅力的な知性の持ち主です。 プリントに見る配置のセンス。 ウェアの中に収まった時の可視部分をどうデザインするかを徹底的に考えられている。 あくまでもアンダーウェアとして在る潔さと、そこでの最大限の役割を100%果たす。素材はオーガニックコットンで着心地もよしです。 もちろん一枚で着ても◎ このプリントの美しさを存分に見せつけてやってください。 アンダーウェアから派生したこのRib Topは、本当に優秀な一着です。 ネックライン、アームホールそしてウェストラインと、直線的に見えて絶妙な曲線。これによって着たときにスクエアもお身体も、更に美しいのです。 そしてこのコンパクト丈はボトムを選ばずバランス取りやすい。 T-shirtよりもカジュアル過ぎないのが使えます。 肉厚なので、シャツなどの上にベストとして着てもとっても素敵です。 Ellissの描く曲線は女性の身体への理解と敬意を、直線や間からはプロダクトとしてのジェンダレスなデザイン性を感じます。 彼女はこの両面をうまくコントロールしてるんだろう。 極めて女性的なんだけど甘くセクシャルにならないの

#6. 大きなジャケット

VAQUERA   この大きな大きなジャケットについて。 何度見ても、この捉えどころのないこの服はなんでしょうか。 まずとにかくナイスなのが、『半袖ジャケット』だということ。 それだけでもう自分は冷静には判断できません。 なかなかないし、あったとしてもそれはジャケットらしくシュッとしたクリーンなスタイルに収まるのが常。 しかしこの人たちは更にアクを追加するハートの強さ。 でかい。でかいなー どっちが先だったのだろう、でかいか半袖か。 どっちでもよいですが、個人的には半袖が先であってほしい。 さて、オールドアメリカンを連想させるこの生地。 U.S.Aナンバープレート柄のゴブラン織り。 ILLINOIS, TEXAS, NEW MEXICOにVIRGINIA…夢が広がります。 そしてそれに合わせるシーチングの裏地、ポケットのフラップもきっちりウエスタンに寄せている。 ウエスタンは今ぜったいによいと思っている。 セピアだったりカントリーな流れもあるし、これから間違いなくムードがくると予想、期待。 さてこのキワモノをどう着るか。どう着ますか? 公式通りボトムを細く、またはそのまま寸胴に。 エレガントなドレススタイルとこの野暮ったいジャケットなんていうのも上手にできたら素敵だろう。 足下は敢えてそのまんまウエスタンブーツで。 または。 ウエストをぎゅーーーっと締めてもGoodです。 首元もぎゅーーーっとなって、ストレートめなベルボトムなんかもよい。 メッシュやテック系素材との相性もよさそう。 女性ならなにも履かなくてもいけますね。 シーチングを表にひっくり返したってクールだ。 このバランス遊びは無限です。 確かに流行りのサイジングが脳裏に過りはするけれど、着てみるとまたそれとは違う、異質の強引さがあって、これはこれで成立しているのです。 この子に弄ばれながら、いつしか舵を取る側にまわれたら、それは素敵な関係ですね。

#5. 100% VAQUERA

VAQUERA   この人たちは、サイズ遊びがとってもやんちゃでよい。 毎回、何かを大きくしてますが、今期はジャケットにシャツドレス、リンカーン…ほう。 また、アイデンティティーへの危機感をテーマにした今期、二面性を呈したピースが目を引きます。 色、素材そしてサイジング。何も考えていないように見えて、それぞれのピースによって、手法がとてもしっくりくるから、きっと考えているんだと思う。 Half & Half のこのパンツ、デザイン自体は新鮮かと言えば正直そうでも無い。 ただ、このパンツにグッときてしまうのは、左右のパンツのドッキングの仕方が潔いということ。 左のスラックスと右のチノ。それぞれの特性を否定すること無く、微調整無く、ただくっついている。 ただくっつくために発生した『ズレ』を、表向きは変えずに裏で念入りに仕事してますね。 スラックスは股上浅く、ツータックでセミワイドに広がりながら美しく落ち、 チノはワークパンツらしく股上深く、たっぷりととられたわたりからキモチテーパードがかかりながらの短くとられた丈が更にカジュアル度を上げている。 更に更にこちらだけロールアップしても◎です。 ポケットだってそれぞれのスタイルに合わせて変えています。 スラックスの両玉縁の幅が微妙〜に広いね。 ファスナーはそれぞれの長さにきっちり合わせられている。 物理的にスラックスのトップまでしかファスナーは上がらないのに、チノサイドはトップまでちゃんとファスナーがございます。しかもはみ出るボタン分は控えて。 ベルトループがつけられない(ズレてるから)代わりにアジャスターありますし、それぞれにネームタグがつけられてるのはアメリカンジョークでしょうか。 素材の違いも一目瞭然。 こういう、わかりやすいデザインに助けられることってありませんか。私はあります。 ごちゃごちゃ↑で述べましたが、正直そんなのどうでもよくて、あまり考えすぎずに、ただわくわくしたい日に。 実際、Vaqueraは着ていて、持っていて気分が上がります。 テクニカルな部分での充足感というより、服に在るムードでしょうか。 遊んでるし。遊んでないとこの抜けの良さで服作れないと思う。 彼らの服にはすべてこう表されている、”100% VAQUERA&qu

#4.金属アレルギーだった

金属アレルギーだった   どうやら、そうだったみたいです。 それに気づいたのも、Queenie Cao Jewelry のリングをするようになってのこと。 以前から指輪は好きで買うのですが、どうもすぐに外してしまう、指輪がつけられない人間でした。 なにかこう、違和感があって。手周りが軽やかな状態が好きです。 そんな私の指にリングのある日々がくるとは... Queenie Cao Jewelry. NewYorkのデザイナーQueenie Caoが手がけるジュエリーライン。 洋服も作っていますが、こちらはいわゆる”セレブ向け”のハイエンド。 恐れ多くも、Casimir Pulaskiday.ではドレスを1点やりました。 このドレス、個人的には今期自分が着たいNo.1と言ってもよいな。着れなかったが。 チャイナドレスのチャイナ柄をデジタル加工した(しかもわかりづらい)、ずっと求めていたこのハイテク×ローテクに、まさかオリエンタルを掛け合わせるなんて。しかも裏地はギンガムチェック。 Thom Browne と Jeremy Scott でインターン経験のあるの、深く納得。忠実なハイブリッド。 ジュエリーの方は、そのムードを踏襲しつつカジュアルに落とし込まれたクリエーションとなっている。 ポップでサブカルチャー要素を含みながらもラグジュアリーにも振り切れる。 これぞ、Queenie Cao のバランス感だと思います。実際、彼女のビジュアルを覗くと、セレブがこぞってこのファニーなジュエリーを身につけている。 ピースによって、捉え方によっては完全にあちら側なのですが、にらめっこをすればその境目が浮き出てきて、そこがたまらなく良い。重すぎず、軽すぎない その境目が私にとってはこの Hands sign Ring と ドールちゃん。   かわいいな。ドールの美しいブロンズヘアは24Kゴールド(リングは24Kメッキです)すべてハンドメイド。 なのでちょっとお値段張ります。。 でもそれがいいんです。何度も言いますが。これでお手頃プライスなら意味ない。 リングは心からおすすめしたい。あ、でもわからない、みなさまのリングレベル次第ですが。私のようにリングが苦手な方にはぜひに。 こんなにずっと、来る日も来る日も指輪をつけられたことがなか

#3. Lana Siberie

Lana Siberie   ロンドンに住むLulia Filipovscaiaによるソロプロジェクト。 訪ねるたびにいる場所が違うので、モバイル感が人ごとと思えない。 ロシア出身の彼女は、ニッターであった母親の影響で、幼少期から糸、布、服のある環境で育った。 ブランドの”Lana"は、彼女の母の名前と、ラテン語で「羊毛」の意味から。 Casimir Pulaskiday.では、ヴィンテージリネンのイメージをピッキングしておりますが、その名の通り、彼女のスタートはニットです。 ↑ね、すごいんです。 この子は一年前、ド夏にやってきてド夏に旅立ちました。 今はニットからファブリックへと、ヴィンテージの手織りリネンを用いて服を作っている。 ”ロシアには貴重なヴィンテージリネンがたくさんあるの”と話すLulia. 麻は寒さや乾燥にも強く、綿が育たないような寒冷地でも栽培が可能と先日聞いてなるほどと納得。 ソビエト時代からインテリアとして使われてきた、繊細さと強度を持つリネンを山のように所持している彼女。 もちろんすべて手織り。ヘンプにも似た頑丈な生地も、触ってみるとなんともしなやかでソフトだ。 何度も何度も洗いをかけて、彼女のさじ加減で張りを残しつつ豊かな柔らかさのリネンへと仕立てる。 彼女のアトリエは、いつもどこもごっちゃごちゃ。笑 ヴィンテージアイテムのコレクターである彼女は、もうこれゴミですか、というものもあちらこちらにある。       そしていつも元気で楽しそう。 彼女は魔女が好きなのですが、私はあなたが魔女じゃないかと思います。いつも不思議なことが起こるから。 Lana Siberie の服は、ひとつとして同じものがなくて、これまでCasimir Pulaskiday.にやってきた子たちのああなんたる愛おしさ。全部見せたい、けどやめておく。 彼女の服の素敵さを挙げる。 1.洋服としてのパターン 2.笑えるほど素直なデザイン 3.着たときの多幸感 まだまだあるけどね。 とにかくパターンが美しいと思う。こういったネイティブで土着的な服やブランドは、パターンがあまり感じられないのが多い。流動的でジェンダレス。 でもLana Siberieは、身頃、袖、襟のパターンをしっかりととっていて体を意識