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Showing posts from December, 2021

#114. Best wishes

2021年のオープンは本日12月26日でおしまいです。 今年も大盛況とは縁のないカシミールさんでしたが、まあ私がやったらこうなるよな、と全く意外性がない。 それでも大変満ち足りております。店に来てくださった方には心からの感謝とご多幸を願うばかりだ。 そしてここへ素晴らしい服たちを届けてくれたデザイナーにも。 こんなやり方をする以上、関わってくれる人には誠実でありたいと思います。 2022年の抱負は「さいかい」に決めました。 次のオープンは2022年1月7日(金)です。 プロージット。

#113. wan shan ling

  今年はwan shan lingの入荷が多かった。3回もあった。 書くのが遅いからもう今年も終わるのか。でも意外と書いたな。 そう、終わる前にwan shan lingのスウェットについて書かなければ。 今年は良いスウェットが見つけられなかったこともあり、結局またwanさんに相談しました。困ったら駆け込む。 まったく頼もしいな。 このコレクションは実は前々回の3着のベストの線上にある。共有の対象がテーマとなっています。 wanさんは恐らく、この対象者の描く「線」に惹かれたと見える。 今回のスウェットでは、その線による描写をwanさんの中でデフォルメされ削ぎ落とされ拡張し、新たに組み直されたオブジェクトとなりフロントに描かれています。 点と点が繋がって線になるのだ。 大変満足感があるその訳は、ディティールの手数は無論のこと、ベースの肉厚裏毛に加えてブラックは全面、なす紺は前見頃に裏地が充てられている。 ブラックに至っては裏地も裏毛、表地よりは少し薄手だがそれでもいわゆる裏地とは“支え方”が違う。キルヒアイスか。 シルエットも今回は、というかいつもこの人はシルエットにものすごく執着して服を作るのだけれど。 オーバーサイズではなくボディは細身のコンパクトに抑え、袖を立体的にボリュームを偏らせている。着るととてもしっくりと今の気分に収まったよ。 超ロングスカートとか、段々と重心を下に持ってきて着たい。この冬は短丈ボトムが気分だったからな、次はロング着たい。 このなす紺とってもいい色。こちらのオブジェはコーデュロイ、ブラックよりもカジュアルに、いや、カジュアルではなかった、なかなかトリッキーだ。 いつものあの気の遠くなる無数の星があるし、立ち位置がよくわからない、wan shan lingの服という感じだ。 今年はこれまでよりも多くのwan shan lingをお迎えできてとても有意義な年でした。 来年もカシミールさんに服を作ってくれるといいけど、様子を見つつまたお伺いをたてます。 生まれては消える、その現象をここでしっかりと見届けよう。

#112. QUEENIE CAO

  Queenieちゃんがやっぱりいい。 この数年でブランドのスタンスを転換し、この冬新たに“QUEENIE CAO”というレーベルでリスタートを切りました。 私はQueenieちゃんの作るものがとても好きなので、また彼女の作品を見られることが単純に嬉しい。 この愛らしくクレイジーなジュエリーたちを。 一新し、最初のコレクションは主にペンダントです。 コンパクトなカプセルコレクションには、Queenieちゃんのkawaii一番星がキラリ。 今回、新しいコレクションに加えて、Queenie Cao Jewelryのときの忘れられない子たちを作ってもらいました。久しぶりの彼女との再会。 チェルシー少し大きくなったみたい、成長。時が経ったということか。 うそ。色々あって現在は彼女の手元に過去のコレクションがないので、もう一回ゼロから作ってくれました。 前のチェルシーとはちょっと印象が違う。実はうそでもなく少し大人っぽくなた。 素材は変わらずシルバーは925、ヘアーは24kゴールド。 (チェルシー以外のゴールドは18k) かわいいな。本当にかわいくて高級女子だな。 でもスタイルのある中にこういう存在を忍ばせることが結局のところ普遍の美学というやつではないだろうか。 強烈な小粒が断然気分です。 こちらのチョーカーも実は過去のピースで。前から気になっていたけどお店に迎えたのは初めて。 フラッシュカラーのアゲートとガーネットに淡水パールのチェーンがギュギュッと魅惑的です。 これをクラッシックにでもなくデコラティブにでもなく、当然のようにつけたい。 なぜ背中にパールを添えたのか。 ほお、これはHoetのパールがちょこんとひとつ乗った眼鏡ALICEを彷彿とさせるぞ。私はALICEのような人間になりたい訳で。 だから、このピヨコはもしかしたらもしかするかもしれない。 "NOT A TOY"胸に刻まれたこのワードがこの子のすべてですね。素晴らしい。 ピュアで何の狙いもなくQueenieちゃんは作っていると思います。 それなのにいつもものすごく細い穴を通って高い精度で射抜いてくる。 自分で言うのもなんだが私はQUEENIE CAOのジュエリーががなかなか似合うと思っている。どうでもいいことです