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Showing posts from September, 2019

#.57

  ロンドンは不思議な天気だ。朝雨(豪雨)、昼暑い、夜寒い。 難しい。猛暑のニューヨークに比べるとぜんぜん服を着る気になっているが、天候が如何にファッションに影響するかを改めて感じる。 天候だけではないけど、街の空気もあるな。 ニューヨークは暑い以外にいろいろ速いからファッションもそれなりにスピード感を要するのだろう。 ニューヨーカーを見ていると、いつ何時でもダッシュできそうである。体型は別にして。 そういうスピード感とムードが、NYモードファッションの基盤にもちゃんとあると思う。ただただスポーティーと言うことではなくて、 ポップアップの速度とか破裂音とか、そういうのも含めて。 ロンドンはあまりスピード感を感じない。のんびりしてるというより、連鎖があまりないことで相乗効果的な速度の加算がないのかな。 “個々の聖域”のみたいなものを私はいつも感じるのだけど、どうなんだろう。わからん。 ファッションにそれが影響しているかというと、していると思う。己を掘り進める速さというより強さ。 はて日本はどうだろうか。 ふん。 ファッションウィークってなんで順番決まってるんだろう。 メイン4都市を経て後続の都市は毎度微調整、流行を我が物顔で組み込んでくる。気に入らん。 毎回シャッフルだったら少なからず流れは変わってくるだろうな。 とはいえ、自分はファッションウィークなんて関係ない人たちと日々会っている。フレッシュで作品が100%その人だ。 夢はパリに行かないでCasimir Pulaskiday.を作ること。 パリに行ったら誰だって見れる。そういうブランドは自分じゃなくていい。他がやればいい。 もっともっと、自分で掴んだものを絞り出し果汁100%でやりたい。 そしてそれがファッション、モードであること。(重要) お金はないけど夢はある。

#56. New York

  前半のNYが終わり9月は残り20,21日にオープンします。 増税前お待ちしております。 NYからのお持ち帰りは LINDER のみ、もちょっと引っ張ってくるつもりだったが間に合わず。 間もなく諸々やってきますがね、in storeは10月です。 久しぶりのニューヨーク、即効性はないものの今後の素敵なビジョンがもてた。 特にAmanda Brown は、やっぱりとてもよい。卒コレを2年前にお店で展開させてもらってからしばらく、連絡は取っていたものの少し時間が空いてしまった。多忙だからね、彼女が。 そして今回もアトリエにお邪魔して、彼女の新たなクリエーションを見た。 ゆっくりと、進んでいました。飛び抜けてセンスがいいな。彼女のニットとの対話はとても心地よくナチュラルでキレがある。卒コレの時と全く変わらず私は虜となりました。 とりあえず好きなように作ってとオーダーした、多分すごく、間違いなくグレイトだろう。この冬中にいくつかお披露目できるかと。 ご期待くださいな。 では20,21お待ちしています。

#55. CORPUS

  DZHUS ジュス。ディュス。 今シーズンのDZHUSのテーマは -集大成-。 彼女のトランスフォームは毎回進化しているけれど、非常に連鎖的でありセオリーがあり手法がある。 言い方は悪いが焼き回し的(手法の話!)な面もあるが、私は返って信頼できる。 それらはブランドのシグネチャーになってくしある意味定番を持つということになるな。DZHUSの場合は定番とは言い難いが。 そんですごいのはそれでも毎回鮮度抜群に魅せてくれる。 それは生地選びだったり、技の掛け合わせ方だったり、いろいろ。 19AWはCORPUS、正にこれまでの技の集結、コーパス。 その名に相応しいとても清々しくエネルギーが爆発したコレクションです。 こういう強い服を作る上で、女性であるということはとても強みだと思う。 女性ならではの爆発力と集中力と、繊細さ。あとはIrina自身の人間力が、こういう見たことのない服を創り出す。 私はもう泣きそうです。 価値とはなんだろう。 値段とか、希少性とか、そういう所謂な価値基準は置いといて、 私はDZHUSの服には大変な価値を感じる。 (この店にある服はそういうものが多いと自負しています。) 戦っている。苦しいだろうなと思う。でもそうじゃなきゃできない人だ。 て書いたけど、とても優しくて温かい女性です。 今回お店では2着を迎えました。 いろいろあったけど言い訳はなし、自分にとって最高の2着です。 はい2着。 今回で4冊目、DZHUSのルックブック。 今回のも素晴らしかった。HOW TO本 熟読ふむふむ。 やっぱり。 こんな店にあるブランドじゃないでもある。