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#17.GIU GIU

GIU GIU
 
これは間違いなく、一生欲しい服だ。一生作って欲しい。

デザイナーのGiulianaちゃんのニックネームでもあるブランドGIU GIU。ジュウジュウ。

神がかって美しい。
の、シグニチャーピースであるリブニット"NONNA" の新作が入荷しました。今回はNONNA加えてニュースタイル2型もありますが、まずはまだお話していなかったNONNAについて書く。

服に限らず欧米のスタイルが怒涛の流入を見せる昨今、ファッションにおいても殊にレディスはインターナショナルな流行がドメスティックブランドにも消化されているのを感じます。
でもデザインは取り込めたとしても、日本人のSHAME(恥)な国民性を包括するのはなかなか難儀です。
GIUGIUのNONNAニットは、オーバーシルエットへと逃げがちなドメスティックスタイルにピリッとスパイスをふりかけてくれる。

”Sayakaは絶対にXSかS”と、初めて会ったときGiulianaちゃんはおっしゃった。あのダイナミックボディなアメリカンにもSがスタンダードというから驚きだ。
でも実際、お店に来てくれたニューヨーカー(まあまあグラマラス)は、私がやってるM,Lではご不満、Sがいいと言って帰っていった。あなたMいいと思うよ〜という私の思いは届かず。※Mだってぜんぜんピッタピタです。
そう、欧米の女性としての美意識や価値観はやっぱり日本人とは少し違う。腕毛も脇毛もボーボーだし。ナチュラルでいいな。
まあそもそもこの身体のあれこれを隠す日本の女性のスタイルは社会と男が悪いと思うのですが、そんなことここで話しても不毛なので、私は前向きに、GIUGIUの話をします。

このリブニットは言ったとおりピッタピタです。子供服かと疑う。でも大人服。てことは、超伸びるのです。
コットンでこれだけ伸縮性を実現させ更には全く型崩れないGIUGIUのニットは、一度着るとハマります。私はハマりました。
もちろん着易さもハマった理由ですが、どちらかというと、このニットを着ると女性として気持ちがいいから。
身体のラインを気持ちよく表現できる。ヘルシーなのだ。セクシャルではない。

男がどう見るかは知らないが、女性が身体のラインを出すことをリスペクトしてほしい。じゃないと日本のファッションはハリボテなまま進まない。
また不毛な話になってしまった。失礼。
そうなのです、GIUGIUのニットをファッションとしてはもちろん、女性として着てみませんかということを問いたい。
これが正しいというつもりはないけど、私は女性の曲線的なラインは美しくてかっこいいと思っていてもっと堂々と出していくべきだと思う。痩せてる太ってるは抜きにして。
セクシャルにならずに出していく方法はある。GIUGIUのニットは、ラインは出しつつ首はとことん締めている。そしてところどころに生まれる身体と服の隙間が抜けを作ってくれる。
ちょっとくすみがあってピリングがかったこのコットンの表情もまたよい。

私は中学生みたいな見た目でセクシーではないけどこのニットを着て自分の身体を受け入れながら背筋を伸ばして歩いています。
秋の始まりに、このNONNAニット一枚に寝ぼけた色のジーンズで闊歩するのがいいじゃないですか。一枚はちょっと、、って時はシャツを羽織って。隙間から見えるだけでも十分スタイルに意味を与えてくれます。色、肉厚なリブ、フィット感はどんなに些細な仕事にも100%のパフォーマンスで応えます。
大好きなバンドエイド色(ネーミングがまたかわいい!)に加え、新色のEngineered Stripe、今回は秋服に向けて、タートルネックを入れました。

この秋に、ちょっとだけ刺激的で新鮮な日常を。