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#19. Lana Siberie

今朝、
 
マルケスアルメイダに会った。
朝家出て歩いてたら見たことある風貌の2人が小道を向かいから歩いてきて、ん?あーー!!
前も偶然パリのmerciの前で会ったことがあって、おかしくて3人で笑った。
変わらない、2人とも。こんなにビッグになる前に、小さなショールームで2人から服を買ってた時から何一つ変わらん。
マルタは白スウェット、パウロはグレー、下は2人ともジーパン。いいな。
今回はショーロンドンじゃなくはパリみたいだ。
ショー直前の彼らはおだやかで笑いながら、早朝の澄んだ空気の中、スタジオへと向かってった。
Good Luck.

さて、Lana Siberieを見てきたので書く。
今回は前回と同じアーティストのシェアアトリエのビル、今月頭に上の階から下の階へお引っ越ししたばかりということで、アトリエはぐちゃぐちゃ。ま、いつものことですがね。前より広くなったというがあまりよくわからん。

ここ最近は、なんと女優業なんぞを始めたLulia。とてもお忙しいようだ。そんな中、ニューピースを作ったと連絡をくれたので私はワクワクしながら参りました。
それは、ハンドメイドシルクで作られた軽やかで極めてシンプルなガーメンツ。
結果から言うと、今回はパス。そのムードは気分ではあったけど、向き合った結果、今回ではなかった。
でもなにも悪いことではなくて。それが私にとってLana Siberieをやる意味だから。
彼女の服はなにも変わらない。変わるのは自分で、その時その時で見え方やその服の意味、関係性が変わる。ある意味、自分を見にきている、知りにきていると言えるかもしれない。
今回は、前回パスした子を拾った。おなじみハンドウェーブのヴィンテージリネンを贅沢に使ったコートドレス。

前にも見ているのになんて新鮮で興奮するんだろうか。この生地の魅力を一番味わえる服だと思う。
この生地は、こないだのヴィンテージおばちゃんとこで見せてもらった中にもいくつかあった。20年代に多く作られた生地らしい。
でも、この時代の人は身体が小さいからヴィンテージではまず小さい服しか見つからない。
それをこれだけの分量で、重量感とニュアンスで表現された服は、が、Lana Siberie です。
着るともうめちゃかっこいい。申し訳ないがそれしか言えない。

あまり気にかけていなかった子が今回異様に気になった。それはニットパンツ。細い天然リネン糸でハンドニットにて編みあられた、荒々しさと繊細さが共存した息飲むパンツです。無染色の天然糸が魅せるグラデーション。紐ももちろん同糸の捻。

このニットパンツを今ピックアップした理由はちゃんとあって。でもまだ内緒です。

そしてもう1着も今まで泣く泣くパスしてきたコートを。

こちらはLSのファブリックの服では数少ないウール。もちろんヴィンテージで重厚クラッシックでいて、荒い。パッチワークの丁寧な仕立てと真鍮のボタンに、着ると背筋がピンと伸びます。

と、今回は少々ストイックなセレクトになってしまったが、ある意味ずっとできなかった Lana Siberieの真髄的な部分を今回はお見せします。

そう、ずっと”ルリア”と呼んでいたけど、”ユリア”だった。Luliaの"L"は発音しないらしい。
ユリアちゃんは今回も終始ずーっとしゃべって笑っていた。あいかわらずだ。
いつも元気とパワーをくれる彼女にちゃんと恩返しできるように、これからも彼女のエターナルな服と自分の関係性を探って行きたい。
Lana Siberieとじゃなきゃできない行為だと思っている。ファッションとは少し違うかもしれないけど、素敵なことだと思います。
だからこれからも来るよ、あなたが立派な女優になったとしてもね。
”まだ私の服好きなの⁇”と半分呆れ顔。 もちろんですよ。
少しづつしか買えないけどね、いつかコンプリートするのが夢です。