Skip to main content

#23. LINDER

WOMEN'S

 
ブログご無沙汰です。
19SSのオーダーもほぼ終わり、またちゃんとブログを書き書きしたいと思います。
#22.でも言ってますが、来シーズンはCasimir Pulaskiday. の転換期です。自分というものをこってり投影した。
お楽しみに、と言う自分が一番楽しみだ。たぶんとても良いと思う。
雑音は少しづつ消えていく。

ネジをネジネジ今へ戻して。今期お初の-LINDER-について。
メンズでは知っている方も少なくないかもしれません。SS18からMen'sとWomen'sを独立させたコレクションを発表し、今期が2シーズン目。

引用:Vogue Runway
強すぎる。そして美しすぎるのです。
ここ最近、Men’sはフォーキーボヘミアンなムードへとシフトしていますが、Women’sは変わらずキレてます。
と言ってもそれは今シーズンまで。来シーズンはWomen’sにまでもフォーキーの波が。。。 この大波に抗いもがくFW18の勇姿をご覧いただきたい。
今シーズンは前回のささくれ立った好戦派イッちゃってるのをGODとLOVEで包容した、詩的で情緒的なコレクションです。美しかった。
実は今回、オーダーしたコレクションピースがことごとくキャンセルという。事情はあれど、これにはショックでした。本当はフルコレクションでここに置きたかった。それくらい自分には最高のコレクションでした。
その中で生き残った強者たちです。

全部好きなのですが、コートはここで語るには偉大すぎるので店で見てください。
今日はデニムジャケットをご紹介。

今回のコンセプトとして、男のために服を着ない女性というのがあり、全体的に媚のないマスキュリンな構成。ラグジュアリーとカジュアルの関係性がとても奥深いなという印象。
このジャケットもまた粗雑な強さとエレガントな女性観が共存してます。

ちょきちょき切られた胸。がっぽりと大胆に。これが核となってジャケット全体のバランスを取っています。

上切っちゃってるから下きれいにしようぜって感じで、下半分は身体にタイトにフィット。全部とめるとコルセットのような。
その分袖にはボリュームを。
ワイドにロングに取られた袖は、肘のあたりでクッと縮められシルエットに旨味が加わります。もちろん着心地、袖心地もUP.

また上に戻って、襟。失われた胸部をいたわるようにそっとその切れ端からスタートします。肩線ぎりぎりに。この襟が大好きで、切りっぱなしじゃないから。胸のカットオフに対し襟がちゃんと処理されてることへの違和感がジワる。またこの仕立てによって襟がきれいに立ち上がり、背中への意識が生まれます。
こんなに肩幅狭いくせに着ても肩がずれ落ちることがないのが不思議です。しっかりとセットイン。

茶黒のような巧妙な色出しやあたり、袖のボリュームはメンズのフィールドにありながらも、この服は間違いなくセクシーです。メンズだってセクシーに着たらいいですね。
さてね、この胸に何を乗せましょうかね。

やっぱこれでしょうかね。

今期今期とずっと言ってますが、一枚だけ先シーズンの子がおりまして。

引用:Vogue Runway
はい、最高。FW18キャンセル多数によりアーカイブをもらいました。これぞLINDERって感じです、最キレキレのシーズン。見てみてSS18。Women'sの方ね。最強だから。

LINDERのWomen'sを見たときの興奮は今も残ってる。パリ、旅後半でたまたま通りかかって入った小さなショールームには、水と月と炎に敬意を評した神秘的な服があって。 複雑に内省的に混ぜられたライトブルーのコーデュロイのセットアップ、木の枝でできた持ち手のバッグ。
忘れられないけど、ない。同じものにはたぶん出会えないけど、同じ感覚、感動にはきっと出会えるだろう。

てことで、時代に抗うFW18LINDERちょーおすすめです。