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#27. 見えてくる

最終章

  は、コート。Leoです。

1章2章でお耳におタコかもしれませんが、こちらで一番の輝きを魅せます金属パーツ。

スウェットよりボリュームUPのこのフックは、重厚なコートに見合うヘビーウェイトです。
ディティールは全て直線。肉厚故にわずかな歪みも目につくステッチに乱れは一切なし。美しい。

このポケットはイカしてますね。ブロックを重ね合わせたパッチポケット。中どうなってんの?まさか?ってお思いでしょう。
では見てみましょう。
アン

ドゥ

トワ

浅い。そのまんまでした。
でも下は深いから。許します。

大振りなピークトラペルがこのストイックなムードに華をさしてます。


ねえ見て見て〜と言いたい、後ろ。前には見せない”抜け”が後ろにありまして。

太い長い高い、なベルト。両サイドを一枚接ぐことで中途半端な位置から始まり位置へと終わる。

センターベンツ。これも違和感感じませんか?

重なってない。ベンツというかスリット?スリットーベンツ仕立てー
この背後はとても良いと思う。一見気づかんのだけど気づくと違和感がすごい。ファインウールの質感がこのウィットに拍車をかけてる。

洒落てるな。

Leoのこういうところが好き。本人たちも言ってた。本当はこっちなんだけど、やっぱり“ニーズ”には応えなければいけないんだと。マーケットでの需要はもちろんデザイナーやブランドにとっては避けられないから。でも彼らのメインにだってちゃんと宿っている。一個一個向き合うと、どんなおチャラなアイテムにもちゃんと知性があって、残念ながら私は店でやれないんだけど。どこかでLeoの服を見かけた際は、ちゃんと見てください。着てください。すると見えてくるものがありますよ。
Fin.

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