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#63. SITUATIONIST


  SITUATIONISTセカンドデリバリーがやっと到着した。
しかしかし、待ちわびていたレザーがすべてキャンセルという悲しみ。
サプライヤーとの問題により今シーズンは彼らのキーパーツであるレザーが全滅だそう。。。。しょげる。

よって今回はこのコートをもってSITUATIONIST完納です。

SITUATIONIST
コーカサスの地、ジョージアより今シーズンお初、ぱちぱちぱち。

クラッシックテーラリングを基盤に明確なモダンコンセプトを大胆に打ち込んでくるスタイルは、良い意味でスマートさが欠け漂う特有の野暮さが私は非常に好きだ。
たぶん、勝手にこの野暮さはお国柄だと解釈している。
ジョージアのデザイナーっつうのはなんだかみんな癖が 強くて歪んでいる。(これもいい意味)
抜けの良さは感じないがそのぶん手法は無限だと感じさせられる。要するにこなれてない。
東欧、中東そのへんの服全般に通じるこの感覚ですが。
野暮さを残したままソフィスティケートされたものはごく少数、力強く後に残る。

ジョージア と言えばVETEMENTS、たぶん比較される要素はあって、
でもSITUATIONIST はあくまでもテイラーの枠に准じて徹底してクラッシックです。

何がいいかって、コレクションの構成だ。
この流れの中にこのピースを差し込む、 強弱のとり方がセンスいい。
単純にデザインの強いものと弱いもののバランスとかの意味ではなく、 これはスタイリングとかセレクトとかそっち側の感性だと思う。

そしてこれは驚愕ですが、なんと彼らはファクトリーを一切持たず、すべてを自分たちのアトリエで製作している。
もうびっくり仰天です、だって素晴らしいクウォリティですよ。技術、知性、細やかさ、素材。紛れもなくクチュールですね。


大丈夫です、ネクストシーズンに今回ボツったレザージャケットがやってきますので、ご期待ご期待。