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#70. AMANDA BROWN ~comes back~


  AMANDA BROWNが2年ぶりにCasimir Pulaskiday.にやってきた。

そうか、2年が経った。
AmandaのPARSONS卒コレより3着をCPD.エディションとして製作してもらい、彼女との初めてのコラボレーションが叶ったのでした。

しびれる。
そしてこの服を迎え入れた店は世界中でここだけだものね。見逃した人は残念だとしか言いようがないのよ。

Amandaとの更なるコラボレーションをこれまで思案してきました。
彼女と定期的に言葉を交わし、New Yorkでの数度のミーティングを経て、この春?冬の終わりに また一緒に楽しいことをしています。

まず言っておく。
Amandaはとっても忙しい。そしてとても優しい。
この2個があったから、このプロジェクトは動き出しました。

卒業してからPARSONSの先生として働きながら、ビッグメゾンのニットコンサルをしながら、AMANDA BROWNのデザイナーをやっている。
この状況で、私のこのチクチクと続くラブコールをどうやって受け入れるのか、彼女はきっと苦悶しただろう。

そして少しずつ、これは自然な流れで形になった。

Amandaのお父さんが亡くなった。
そこに残った無数の上質なニットたち。

そう、今回のAMANDA BROWNは、“リメイク”です。
今ファッション業界で脅威的に席巻しているサステイナブルの流れを免罪符としたクソリメイクが蔓延しているいけない世の中で、
私はこのAMANDA BROWNのリメイクを今やることに意味があると思う。
結果論ですが、結果オーライ。
リメイクをやる上で、原作を上回るオリジナル性は絶対に必要。
切ってくっつけてそれなりになるような誰でもできるものではない。
ニットデザイナーである彼女の技術とセンスがあって成立している。

彼女の限りある時間の中で文字通り編み出したAMANDA BROWNの新しい形は、アンリミテッドエモーションへの集中だと思う。
と同時にこれは父と子のラブストーリーなのです。