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#72.DZHUS


  DZHUS、AW20すごかたな。リックだな、もう。レディースでリックできる人なんてこの人しかいないだろ。

ということで、SS20はALGORHISM -問題を解決するための方法や手順-
問題、課題、超えるべき山を与えてくれるDZHUSの服。今ナウ入荷しております。
今回も覇者3点。毎回少ないですがね。

これまでDZHUSのコレクションをコレクトしてきて感じることは、“流れ”です。
周期的なホップステップジャンプがあって、(ホップとステップはどっちかが省略されることもある)
なんと言うかな、1シーズンではなくて2,3シーズンで完結されるような。その前後にももちろん流れがあるけれど。
私はこのSS20は“ホップ-ステップ”に当たると思った。
この前のAW19はまさにジャンプで、前シーズンまでの提議や仮定への解答として爆発していたな。アレも凄かった。
そしてまたリセットして新たな課題へと、SS20は非常にフレッシュで処女的なコンフージョンが漂ってる。

ネックラインのコンストラクト、カラーブロックでの構成は新しい進化への問題定義かのように。

ジャンプする上での重要なこのコレクションは、複雑な手法、応用は一切削ぎ落とされて定義だけがクリアに表現されていて私はとても軽やかで知的で好きだ。
それは、「服」としての完成度が高くなっていることに繋がる。
仕立て、そして生地も春夏に準じてなんとも心地よく。

彼女がこの“差し引き”がこんなに上手とは意外です。
正直はじめはこのコンセプトに縛られた継続、展開は不可能だと思っていたけど、そんな考えは野暮でした。
ブランドは確実に進化していて、それはIrinaのこの差し引きや最初に書いたシーズンを超えてエピソードとして構成していくやり方(これは私の推理ですがたぶんあってる)とか
ブランディングのセンスが、クリエーションの進化を支えていると思う。

ちょっと壮大なことを書いてしまった。のはネクストを今さっき目の当たりにしたから。

次は“ジャンプ”ですよ。ふふ。