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#76.LUNA DEL PINAL


 
2020SSは、ようやくコラボレーションが叶ったデザイナーが揃っております。
撒いた種に花が咲き、私はとても嬉しいのです、実は。
そのひとつ、LUNA DEL PINAL について。
ロンドンベースのデザイナーGabrielaとCorina、2人のブランドLUNA DEL PINALは 世界で最も古い織物技術のひとつである、南米グアテマラのバックストラップ織りへのアプローチからスタートしました。

彼女たちは拠点のロンドンとグアテマラを頻繁に行き来しながら、スロウに、流行ではないサステイナブルファッションを地でいっている。
たぶんどの場面をとってもエモーショナルだろう。

2人に初めて会ったのは2017年、3年前。
彼女たちのクリエーションをロンドンで初めて実物を見たときそれは深く感動しました。
そして、私はGabrielaとCorinaの人柄が大好きになった。
いつもとにかく生き生きとしていて健やかで、「ねえねえこれを見て、ここのね、この織りがこれはすっばらしいのよ!!!!!」みたいなかんじ。いつもこんなムードで私はそれを聞けるのがとても楽しい。
でもちゃんと理解してくれる。静かに待ってくれる。とても優しい心をもっている2人とも。

このグアテマラの風景を見ると、彼女たちがなにをいちばん大切にしているかが一瞬でわかる。

おっと言わないけどね。

こういう距離感で、関係性の中で生まれたんだな、と思うと、Casimir Pulaskiday.にやってきたLUNA DEL PINALの服たちは更に、私には高雅に写ります。

初めて、20SSでコラボレーションが叶った理由を書く。
自分の店でやることに、すんなりと自分の中でイメージできたのがこのシーズンでした。
彼女たちのクリエーションは重量感がある。実際に重いのもあればニュアンスで重いのもあって、簡単に言うとアルチザン性が強かった。
ドーバーだったらできる、でも私ではない。そういう自分の中での店の立ち位置というか過度なバランスセンサーはたぶんどの店よりも強いと思う。(だからいつも本当にめんどくさい。)

でもこのシーズンは純粋に「ファッション」として、私は自分に組み込む興味が湧きました。
そして、、、
クラフトマンシップが濃厚でかつモードな服を、遂にLUNA DEL PINALのコレクションから自分のセンサーで選べたぞ!!

そして1回目のデリバリーで間に合わなかったTie-dye shirts もジョインしてようやくすべてのマイセレクションが揃った。

実はこのシャツの入荷にはちょっとしたトラブルがありました。
このことで私はGabrielaとCorinaと本当にたくさんの会話を交わし、その中で彼女たちへのリスペクトは強固たるものとなった。
2人がいちばん大切にしているもの、私が感じたそれは間違ってなかった。

まず笑顔が浮かびます。
この服にはたくさんの笑顔が関わっている。