ヒヤシンスは戻りませんが、Gabriele Skucasがやってきました。
2着。
実は、もう3着オーダーしたのですが、迷子になりました。
2月に港を出てから(空輸)今もどこかへぷらり寄り道しているようです。
まだ希望は捨てずに、まずはちゃんとやってきてくれたこちらのButtercream setについてを。
もしかしたらお記憶にある方もいらしゃるかも知れません。
こちらのブラウスとプリーツスカートは、2017年CSM MAのグラデュエートショーで発表された、カトリックスクールの女生徒のユニフォームをクロッシェで編み上げた自身のコレクションのセルフカバー的なニューモードです。
3年半前、Casimir Puladkisay.で初めてGabriele Skucasをストックした時にお披露目したブラウスとスカート。
当時はそれを期待していた通り、少しシリアスでピンとした緊張感があり、またスカートはウールで非常にダイナミックな重量感です。(まだスカートはいます。)
今回は、ブラウス、スカート共にコットン糸となり、スカートは膝丈、イメージも実際にもとても軽やかですね。
ブラウスは前回よりも柔らかい。前のシャリ感もとても良かったが、今回は新しいシーズンにフィットしたソフトであたたかい。
元々、今回もコレクションではブラックスカートでしたが、なんとなく今回はクリームのセットいいなと思ってお願いして作ってもらいました。
半年後にやってきた彼女たちは、思い描いていたそれよりもずっと、ずっと素敵でした。
最初のコレクションは、欲圧的で脆く、秘密めいた女学生へのイマジネーション、それはGabriele自身のパーソナルな感情が大きく投影されていた。
でも今回は少しニュアンスが違う、少なくとも自分にとっては。
私がイメージしたのは、自由でアクティブなテニスガール。
健康的にスカッとコートを駆け回る女の子のような。感じ。(写真が本気になってしまった。)
どちらも多感な歳の女の子が持つ表情です。その二面性を、同じ手法で、同じアイテムで、ニュアンスを変化させたGabriekeのニット。
この色がとっても好きです。Buttercream色だって。
美味しいと可愛いは同じ感情から生まれるって誰か言ってなかったっけ。まったくだ。
相変わらずくるりとカールするブラウスの角っこは、細い糸で途方もないクロッシェの編み目によって成り立っている証。
決して多くは語らない服だと思います。でも間違いなく何かを発していて、
これは表現として正しいのかわからないけど、絶対に裏切らないと思う。
あーダメだダメだ、またこのトーンになってしまうよ。悪い癖。やめます。
何せ想いが溢れているのでね。
それにしてもあとの3着はどこにいるんだろう。なき友に思いを馳せてばかりだな。