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#101. ELLISS

 
待ちに待ったELLISSの到着だ。
コロナによるロックダウン、困難な状況を経て予定より約4ヶ月遅れての入荷、久しぶりのEllissのニュープリントに心躍らずにはいられない。

ELLISS
デザイナーEllissの視点で切り取られた一瞬一瞬を、特別なオーガニックファインコットンの上で丁寧に編集され新しいストーリーを語り出す。

コラージュはELLISSの服において最も不可欠なDNAだろう。
ヴィンテージ雑誌やヌードポートレートなど、様々な『過去』のビジュアルをすべて手作業で切り合わせ、新しいビジュアルイメージを構成するEllissのクリエーションはいつも時代を行き来して、何時のものでも無いまた別次元の表情がある。

新しいコレクションは、ビーチや屋外での風景を彼女は切り取りました。

コロナパンデミックの中でデザインされたそれは、自由に開放的に、アウトサイドへの願いを込められている。
それは過去であり、紛れもなく未来。

アンダーウェアとしてスタートしたELLISS、もちろんそのアイデンティティは保持したままに、少しずつ洋服としてのアプローチを模索し表現をスタートしています。

いつだったか、2回目にEllissを訪れた時か、「服は作らないの?」って聞いたことがあった。
とても興味があったんだ、この人が服を作ったらどんなものが見られるんだろうと。
まだまだ進化するんだろうな。

ELLISSのもう一つのコアDNAは、持続可能性だ。
もう聞き飽きたと思われるかもしれないが、彼女もまた生粋のサステイナブル思想の持ち主です。
大量生産、急速なトレンド主導型のファッションへの問いとして、彼女自身の規模感でそれを体現していく。
コットン、バンブーを主要とするオーガニックファブリックのみを使用し(本当にソフトで気持ちよい)、スロベニアにあるもう一つのELLISSのファクトリーでは、生産過程で排出された端切れの生地を建設資材として充填材にリサイクルしています。
さらには、商品をパッキングするビニールバックはココナッツだかな、前に聞いてちょっと忘れてしまったがその辺の素材から作られたリサイクルバックだ。(触ると独特なカシャカシャと大きな音がする。)

ELLISSくらいの規模感でこれらの工程を実行し、更には高品質を保持することは決して容易ではない、コストももちろんかかる。
服が地球に与える影響を知り目を逸らさない彼女は、無駄を最小限に抑えて私たちファンをワクワクさせるプロセスを導き出して実行しています。
ELLISSのスタジオ。同じビルの下のフロアにロンドンの工場がある。輸送コストや環境汚染の削減、プロダクションのコントロールもこの生産環境によって実現されている。

今回、コロナで工場が止まり大幅にリリースが遅れました。
その間も定期的にプロセスをシェアしてくれたお陰で状況の把握ができた。
相当困難な状況だったと思うけど、彼女たちは誠実に丁寧に伝えてくれた、だから私は全く不安はなく、むしろ感謝しかない。
感覚者であるEllissはきっとこのパンデミックよって深く考えさらに行動に移していくんだと思う。それが今後のELLISSにどのような作用するのか、いちファンとして楽しみです。
本当はもっと書きたいことあるけど、長くなるのでやめとく。
でもこの軽やかなELLISSのウェアの後ろにあるストーリーをお伝えさせてください。

今回は新作のビーチコレクションに加えてアーカイブも少し入荷しました。

気づくと手にとってしまう。
心地よさと希望をくれるELLISSを着て、この夏はよしビーチへ出よう。