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#115.ELLISS



2022年もやおら書いて参ります。
お付き合いいただけると幸いです。
最初はELLISSから書こう。
間もなくほのかに香りたちはじめる新しい季節へのイントロダクションに。
と言っても少し前からお店にはいらしたのですが、いくらか寝かせてそろそろいい頃です。
今回のELLISSは一味違うのよ。シグネチャーであるフォトコラージュはお休み、全面アーガイルウェイブ柄のグラフィックです。
デザイナーEllissが愛するクラッシックヴィンテージのアイデアからアーガイル柄をピックアップし、アコースティックサイケな温度感に浸るオリジナルプリント。

更に、こちらのシリーズはリサイクルポリエステル(RPET)がメインマテリアルとなっております。
ELLISSのオーガニックコットン生地はさらりとした滑らかな質感に対し、今回のそれはもっちりしっとりとしてる。ストレッチ性が高くポリエステルがもつ安心感がのっかった印象。
着心地はまったく悪くないです。コットン派の方も少なくないと思いますが、ELLISSが選択した新しい提案は間違いなく人と世界に優しいはずで。
ファッションサイクルに流されず、ELLISSのペースと規模で、コンパクトなニュールックを届けてくれる。

アーガイルウェイブコレクションからは3型を選びました。
トップとトラウザーズとショーツ。
それぞれPEA GREENとMIDNIGHTの2色です。トップは2色ミックスのひと型。
色毎にグラフィックも変えおり、強弱をつけたアーガイルが流動的に浮遊するリズミカルなパターン。

自分はショーツが好きです。この冬はショーツを好んで履いている。

ハイウエストで少しだけフレアが効いたショーティはヴィンテージのスイムウェアのような。
あ、そうかこのプリントはELLISSのスタイルにリアリティを添えているのか、とふと思った。
フォトコラージュという過去のピースで更に非リアルなビジュアルの中で、このアーガイルは伝統的なパターンであれ今なお存続し生み出され続けられている、という意味のリアリティ。
コラージュしたって過去は過去。今は絶対に目にすることはできない光景。だからこそEllissは魅了され敬意をもって大切に表現し続けている。
話が逸れた、戻って服の話。
フレアパンツも同様にオールドルックのシルエットです。

少し変わったパターンで、外ではなく内側のみにフレアがかかっている。また裾は履いた状態が美しく水平に収まるよう傾斜をかかけています。パンツとしてはかなり傾斜が強い方だと思う。
今回はウェアの要素が大きくなっているのかな。しっかりと服だ。柄というよりも生地が与えるムードの違いを感じる。

とは言ってももちろん、ELLISSのフレンドリーな表情は何も変わりません。彼女のフォトプリントとも相性は文句なし。当然か。

変わったとか違うとか言ってますがもともとEllissはグラフィックを積極的に取り入れておりただ写真のコラージュではなかった訳だし、初期に作られたこのTシャツなんてめちゃくちゃデザインいいですよ。

まあ言ってるのは私だけですが。でも新しいのは違いない。
プレッピー疼くこの春に向けてネオアーガイル備えましょう。