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#122. LUNA DEL PINAL


LUNA DEL PINALのSS22も無事届きました。
はあ、本当に素敵でね、、。
LUNA DEL PINALの服を見ると、彼女たちが何を想い、何を豊かと捉え何を大切にしているかがとてもよくわかる。
そういう形をしています。

私はどうしても書こう書こうとしてしまう、自分の言葉にしてしまうのがよくない。
もっとただ服の言葉に耳を傾けた方が有意義だと思う。
写真は大袈裟だ。実際の服たちはもっと静かに力強く優しい。

LUNA DEL PINALの服でやりたいことがたくさんあります。
でもそれを偉そうにここに書き記すのも違う。
うーん、それではもう何も書けないし載せられないじゃないか。
と言って書くのですが、既に上で述べたことが全てです。

毎回そういうところがありますが、LUNAさんの服は自分のやり方では通用しないです。
今回一番それを感じるのはこのサロンパンツです。

迷ったけどこれを着てみたい。
でも自分には足りないアレが必要だ。アレはアレだしこれだしもういろいろ足りない。現世では無理かもしれない。
現世だとこうなる。

うーん、なんか違うな。もっと根っからLUNAさんを着たい。
ところで今回のコレクションのミューズSallyさんめちゃかっこいいな。

彼女は生粋のヒッピーだ。イギリス南西端コーンウォールで生まれ育ったケミカルフリーライフを貫く筋金入りのヴィーガン、地球の再野生化に取り組む49歳の女性で、デザイナーのGabrielaとCorinaの憧れの女性だそう。彼女に自分たちの服を着てもらえたことが心から嬉しいと言っていた。
LUNA DEL PINALの服にはヒッピーカルチャーやネイティブシンキングがルーツとして根付いています。やはり文化的な背景が色濃くある。
ネイティブのように着ることは残念ながら不可能だけど、LUNAさんの服にはそこに確かなモードがあるから諦めずに現世でも向き合っていきたいです。
みなさまにはどのように映るのかとても興味があります。

他の子もとても素敵です。

サロンパンツと同じルームウェーヴ織りのボタンダウンシャツは2色。レーヨンリネンのミックス糸で手織りによって生成されたチェックは実際にぜひみてほしいです。
レーヨンとリネン、最高の組み合わせだ。手紬のランダムな太さの糸たちが角度でキラキラと光る。
ダイナミックに糸から糸へと渡り、表情豊かで薄くフラットな生地へとなっているさまに高揚します。

こちらのスカートはスペシャルなのです。

やっぱり言葉はいらないですね。心を込めて履こう。

最後にLUNA DEL PINALのシグネチャー、ラバーツリー糸で織られたポロトップとアーカイブ生地のパッチワークバッグです。

このトップ着るとよくわかる、この面積でも糸の魅力を感じるには充分でした。そして黒がこの糸にとても合っている。

バックは一点づつランダムメイドのワンオフです。とってもかわいいです。

たくさんの服がある中で、限られた数の素晴らしい服がある。服の総量に対したら僅かだが決して少ない量ではないと思う。
でも出会うことができるのは更に僅かで、また自分の元に迎えられるものは更に更に僅かだ。
読んでくれている方の中で、Casimir Pulaskiday.でなにか良い出会いがあってくれていたら、私はとても嬉しいです。
LUNAさんのお話から少し逸れてしまったけど、LUNAさんの服を迎えるとなんだかいつもこのことをおもいます。