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#128. After the POP UP


また遅くなってしまった。もう1週間過ぎたというのにまだ眠い。

芦屋POP UPのことを書きます。
初めて訪れたアッパータウン、芦屋。
やはりというか、まあ場違い感は多少あった。
一階のギャラリーは芦屋マダムたちの合同ポップアップで終日大盛り上がりだったが、B1のカシミールさんはブレずにいつも通り。
でも出会った皆さまが優しかったのでたぶん大丈夫だろう。

まさかの芦屋ご在住の方の温かいお心遣い、わざわざ遠くから来てくれた方(兵庫在住の方でも芦屋に来ることはほぼないらしい)、そして残念ながら予定が合わずだったのにご丁寧にお言葉を送ってくれた方、皆さまがとってくださった行動のすべてに私は感謝しかなくて、いつも同じようなことを書いてしまうけど、これ以外に言葉がないです。
服たちを通して確かに心が通った時間を過ごすことができた。本当にありがとうございました。

お借りしたColle Caveの空間がまたとてもよかった。
いつもの古い小部屋で健気に生きる服たちが見違えて最高にクールで惚れ惚れしました。
スーパークールだよ、すす汚れたラックの棒たちを一生懸命白塗りした甲斐があった。

POP UP用にwan shan lingさんにがんばっていただいたモスリンガーゼシャツについて簡単に少しだけ。
ご多忙のなか3着の予定で動いてくれましたが、1着だけ間に合わず芦屋では2着お披露目できました。
今回も例に漏れず、すべて一点ずつ、念願だった初めてのプリントはハンドステンシルによって描かれています。

wanさんによるセディショナリーズシャツという感じか。
ダブルガーゼ生地を、身頃と袖すべて更に二重に重ねられた(切替なしのロール状に)、計四重。
重みと軽さが混在した独特な着心地とシルエットでした。
前も同じようなこと言ってたけど前回は精神的な意味合いが強い、今回は物理的。
製品後洗いをかけられ着るほどにダメージを負い、右袖にはそれぞれのプリントにリンクした形状の「穴」が施され、wanさん流にパンクファッション(セッズシャツ)のセオリーを踏襲している。

3着目も後日無事、東京にて受け取りました。

本当はもっと多角的な意図がこの3着には乗っかっています。
さらっと書いたけど、間違いなく「wan shan lingの服」です。
未練がましいかな、まあいいか。

自分は店をやる人間として、たぶんあまり親切な方じゃない。
理想を曲げられないことで結果お客さまに負担をかけることが多い。言われるし自覚もある。
自分なりの誠意は的外れなところがあると思いますが、それでもお付き合いして下さる方にまた出会えたことで、再会も含め、これからも微速でも確かな時間を求めていこうと改めて思いました。
でも改善の余地は大いにあります。自分自身の課題もよく見えた。
今度はどこに行こうか。
帰り大雨の中お伊勢さんにもお参りしたし、いよいよ九州も見えてきたぞ。
芦屋もまた必ずやりたい。
いざ。
次はISAさん書く。