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#131. SITUATIONIST


SITUATIONIST無事に到着して今週からお店に出ています。
前回書いた通り、ひと型だけまだ入っていません。本当はそちらも揃えて並べたかったのですがしょうがない。
シーズンとしたら22SSになりますが、純粋なコレクションピースは3型です。うち服は2型。
他はアーカイブで、当時スキップしたもの、また更に初期のコレクションからリクエストしました。
たぶんこれが大幅な遅れの理由だろう。

当時はデニムだったジャケットとスカートは、時を超えてシャンブレーとなってやってきた。
びっくりした、デニムピースが欲しくて当時気になってたこのツーピースをふと思い出してお願いしたのですが、夏仕様かな。でも悪くないです。
素材自体は薄手ですが作り込みは変わらず、ジオメトリックな切り替えに拡大したロックステッチ(これどうやって縫ってるんだろうか)、ニュールック的な袖とウェストのコントラスト。

スカートはこのサマーカジュアル代表みたいな表地にエレガントな総裏という力技にちょっと笑ってしまった。ここはどうしても譲れない、という。

本来ハイウェストのスタイルですが、2022年ではワンサイズアップして腰位置で履きたくなった。

赤、革、豹

目が覚める。真っ向から小細工なしで強い。
こちらは18SSから。

実はSITUATIONISTのレザーピースは初めてです。というのもこれまで何度となくオーダーしたものが尽くドロップしてきた。
正直今回もまたか、というやるせない気持ちを4ヵ月間抱きましたが、遂にそのジンクスを払拭しました。
いや、実はまだ見ぬもうひと型もレザーですので完全勝利は暫くまたおあずけです。

改めてレイテストとアーカイブとを並べてみると感じるのはディティールの艶の違いでした。
変わらないところはベースにあって、ヴィンテージから派生したデザインの解釈とか、ジョージアの土着的な気質だったり、ディティールを重ねる足し算でのバランスの取り方など。諸々。
ここ数シーズンのSITUATIONISTの服はより“ガーメント”に精通した、エレガントでロジカルなギミックが盛り込まれている。(エレガントだけど盛り込むところが良い)
※このトラウザーズは盛り込みなしでオーセンティックなテーラードのスラックス。(SITUATIONISTは基本的にボトムはあまりいじらずにトップにデザインを集約させる。)

単純に技術の向上でできることが増えたということもあるだろうし、あとはクライアントの変化とか。
以前はもう少し解釈が広域で、スタイルも含めてエモーショナルで突発的な毛色が強い。

ただ明確な線引きはできないです。当時からスキルフルですしまったく乖離してないから、シンプルに服としての価値を上げていっているんだと納得できる。

ちょっとずつ、自分もやりたいことが変わってきていて、SITUATIONISTの自分なりの解釈が変わりつつあります。
だからこういう流れのある変化が今はとても共感できるし、これはアーカイブをやって再認識した部分です。

そう、だいぶ遅れちゃったけどようやくこのシーズンで一番やりたかったスタイルが完結しました。
GIUGIUのYokoちゃん足跡リブドレスにISAさんのターコイズワイヤースカート、これにSITUATIONISTの赤ヒョウレザーライダースを羽織るというやつ。

最高にブチ上がる。イメージを超えてきた。
他にもやりたいやつが湯水の如く湧いてくる。
暑い暑いと言いながら。