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#91. 向こう側

  遅ればせながら。 本年も変わらずに、Casimir Pulaskiday.をやっていきたいと思います。 どうしてこんな世界になったのかと思いながら、飛行機を見に行った。 だいぶご無沙汰しているからどうしているだろうと思ったけど何も変わってなかった。 飛んでいた。空へ。 そうそう。変わらない。 また新しい季節がやってきて、空の向こう側から素晴らしい服たちが飛んでくる。 それを今ここにいる素晴らしい服たちと待つ。 ひとつ違うことがあって、次の服たちは、私もまだあったことがない。 すごいな。 いろいろ考えたけど考え飽きたのと、できることしかできないから。 諦めたわけではなくてむしろ諦めないことにしました。 久しぶりにワクワクしている。

#90. COLLINA STRADA

  COLLINAきた。20AW こないかと思った。 毎度遅いが今回は遅すぎ。まあいろいろあるし、ビッグオーダーが優先だし、しゃーない。文句言ったけど。 このブランドの不安定なプロダクションはいい意味でライブ感があり少しいい意味で適当ですが今回は割と大丈夫でした。 特に書くことはないのですが、 このお馬さんはHillaryが昔ファミリーで飼ってた馬の写真らしい。嬉しそうに言ってた。 袖です。 おうちと犬と花と落書きと、馬と、レスリングと、あとドレスです。 だって書くことないんだよ。手を抜いているわけじゃなくてこれでも一生懸命書いたんだけど全部消したよ。やっぱり書くことはなかった。 でもすきです。師走らしい。   

#89.DZHUS

  DZHUS20AW"MISCONCEPT"(思い違い、誤った考え)  「人間と服」この2つの関係性を掘ってきたブランドだと思っているのですが、今回はそこに「社会」という3点目が追加された。  この外的視点が入ることで「ファッション」に近づくんだ、ということを今回学びました。  “must-have”なステレオタイプの概念、過剰消費、その辺の今日のファッションに対する「誤解」をIrinaの分析と理論と手法で服に興した今シーズン。  その中で今回は5型。  DZHUSというブランドはファッションの流れとかカテゴリーとかそういうのにあてはまらなくて、「DZHUS」なのです。  ブランドの中では流れがある、むしろ屈強な流れが。  でもファッションという枠内においてはちょと違う。もちろんそれはいいことでもある。  この20AWコレクションを初めてみたとき、物凄い衝撃を受けたのですが、実際に着てみるとほお、これはぜんぜん着れるじゃないかと。  むしろ今までよりリアリティがある。ストリートウェアとじゅうぶんに言える。  DZHUSは私にとってはとてもドリーミングな存在ですので、掴みどころがなく少し浮世離れした空気感を纏います。デザインの強い弱いに関係なく、それはシンプルな服も。  例えばリックはトレンドを捉えていてその上で別のことというか先のことをやっていると思っている。だから人が街で着るイメージが湧くな。ぶっ飛んだ服でもそのニュアンスがちゃんとある。  今回のコレクションにはその辺のイメージが少し、そして確実にあると思っています。  いい意味で隙があるから他と混ぜてもあまり違和感がない。  ※混ぜにくいピースもあります。これもいい意味。  初見(初着)で感じたこの感覚、そしてそのあと今回のテーマを聞いて私はものすごく附に落ちたものです。  トレンドは大量生産大量消費を生む。  この現状を皮肉って、例えば今年、トレンドの服を一個買ったら来年は別のトレンドスタイルをこれ1着で作れちゃう、そしてその次の年も、、、ということらしい。    面白いな。DZHUSなりのアンチテーゼ。しかも前向き!  トレンド、みなさま感じますか?どうでしょうか。ふん。     「シンプルなもの=一生着ら...

#88.GABRIELE SKUCASのこと

  優しい気持ちになれるもの。 悲しい気持ちがすっと晴れて笑顔になれるもの。 みんなそれぞれお持ちだろう。 GABRIELE SKUCASのニットは、私にとってのそれです。 もちろん、作品そのものの素敵さ、愛らしさがそうさせるのですが。 それだけじゃない。その先の作り手本人、Gabrieleの存在が更に深く大きくさせる。 彼女の優しい心、豊かな感覚、誠実さ、愛情、、、私はそれを知っていて、(多少は) それを服にのせてお渡しすることで、きっとその服はその人のそれになってくれる。 これはGABRIELE SKUCAS に限らず。 たとえ同じものだとしても、そのものにのせられた何かによって、関係性は大きく変わると思っています。 服を着る機会が減ったと思う。だからこそその少ない機会に着る服が大切になってくる。 そこからもらうパワーは少しも逃してはいけない。 なにせ機会が少ないのだから。 こんな時こそ人はなにを着たいのか。 あまり考えないのかな。わかる。 でも少なくてもこんなブログを読んでる人なら考えていると思う。 服を着ること。 誰のために。なんのために。   消費社会へのアンチはただモノの消費だけじゃない。時間もそうだと思う。 難しい話ではないです、たかが服の話。 服を着る時間をただ消費にしない方がいいと思うということ。 特に今は。 だからそれはね、GABRIELE SKUCASの服を着ればいいのです。 ただ着ればいい。 温度差があるのはよくわかってる。 その温度差を埋めるのが店だ。 こんなときだからこそ、店だ。 Gabrieleのことを書くといつもこんなになるな。はて。

#87.ISA BOULDER

  “HARDCORE HANDMADE” ソフトな織地でくるまれた卵型のタグにひとつひとつプリントされたスローガン。 これを見ただけでブランドの在り方は瞬時に伝わってくるものです。 こんなところにも確かに人の手が携わっている。 ISA BOULDER 20AW初めてのこのブランド。2019年にCecilia Basari とYuli Suriによって彼女たちの生まれ育ったインドネシア、バリでスタートしました。 もともとスイムウェアでスタートしたISA BOULDER、20AWではそこから生まれたインスピレーションや美学、経験をレギュラーウェアにアップデートしています。 ファブリックに選んだのはニット。 素材は違えど、スイムウェアと共通項は女性のフォルムへのアプローチだ。 くっきりと露わにされたボディラインはセクシーとは少し違う、身体にISA BOULDERのウェアが乗っかったとき、曲線から個性とか現代的なコンセプトが姿を現すような。 ニットという温かみのあるテクスチャーには女性の象徴ともいえるバストやヒップといったフォルムがグラフィカルにデジタルなラインで描かれている(編まれている)。 この時点で相反する要素が混ざり合ってることに改めて気づく。 極めてスタイリッシュだ。 実際には全く使われていないのだけど、自分にはどこかメタリックに映る。 更にいいなと思うのは色のとり方。基本的に中間色ですが全く捉え所がないというわけではなくどれもこれもしっかりとした主張があります。 色は全ピースに幅広いオプションがありますが、けっこうすぐに決まった。形と色の親和性。または違和感。 いっこ前のGABRIELA COLL GARMENTSのときも書いたが、やっぱり相性みたいなものがあるな。形−色−素材−そしてじぶん。 地元のファクトリーと職人との関係性も超絶良好だ。自分が生まれ育った地でモードができるって本当に幸せだろうなと思う。 タイトとルーズ、この辺のバランスがものすごく良いと思います。 確かに、アンダーウェアのオーバー転換、ボディフィットスタイルは流行なのは間違いない。 実際にものすごく多いしパクリばっかだ。 ISA BOULDERもその流れに沿ってる部分はあるのかもしれないけれど、でもしっかりとしたアイデ...